菅義偉総理大臣２日夕方、
新型コロナウイルス感染症の
医療提供体制に関する閣僚会議を
首相官邸で開き、
新型コロナ感染者の入院治療は
基本的には重症者のみとして
肺炎などの症状がある中等症について
重症化リスクが高い人を除き、
自宅療養とすることを発表していました。
この発表に従って厚生労働省は
方針を自治体に正式通知したようですが、
都道府県が求めていた
入院の具体的な判断基準は示すことはなく、
現場の自治体に丸投げしているようです。
この方針に対して、4日午前に開催された
衆議院厚生労働委員会の閉会中審査で
与党公明党の高木美智代氏は
「酸素吸入が必要な中等症の患者を
自宅でみることはありえない。
撤回も含めて検討し直していただきたい」
と田村憲久厚生労働大臣に要求したところ
田村憲久厚生労働大臣は
「中等症もいろんな方がいらっしゃる。
呼吸管理がされている方が入院しない、
自宅に戻すということはありえない」
などと菅義偉総理大臣の発表とは矛盾する
内容の答弁を行いました。
このやり口は安倍晋三政権から続いているやり口で
前の発言の不備を突かれると
問題の発言と内容を微妙に変えて答弁し
いかにも自分たちは間違っていないような
印象にするやり方です。
また、今日４日自由民主党は自民党は、
新型コロナウイルス感染症対策本部などの
合同会議を開き、
菅義偉政府によるコロナ患者の入院制限方針について、
撤回を求めることを決めたようです。
野党のみならず身内からの大反発です。
さらに、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の
尾身茂会長は、同じ衆議院厚生労働委員会の閉会中審査で
入院対象者を重症者らに絞り込む菅義偉政府方針について、
「政府とは毎日のようにいろいろなことで
相談、連絡、協議しているが、
この件に関して相談、議論したことはない」と
事前の相談を受けていなかったことを明らかにしました。
入院対象者を重症者らに絞り込む菅義偉政府の方針は
どうやら、菅義偉総理大臣とその周辺で
勝手に決めてしまったようです。
リーダーシップを発揮したつもりだったのでしょうか。
無能な輩が、柄にもないことをすると、
ろくな結果にならない典型です。
こんな総理大臣では、
日本はどんどん衰退の道に進んでしまいます。