今日29日東京都が開いた
新型コロナウイルスのモニタリング会議で専門家は
「経験のない爆発的な感染拡大」
に向かっていると強調し
医療逼迫(ひっぱく)への強い懸念を
示したそうです。
小池百合子東京都知事ら都幹部はこれまで、
重症者数などを根拠に
まだ逼迫には達していないとしてきたようですが、
認識の差が露呈した格好となっています。
小池百合子東京都知事としては
医療の逼迫が
東京オリンピック・パラリンピックを開催したせいだと
言われることを避けたいので
医療は逼迫していないことにしたいようです。
重症者も増加していて
東京都医師会の猪口正孝副会長は
「救急医療体制の逼迫が始まっている。
真っただ中と言ってもいい」
と述べたそうです
今日29日の東京都での、
新型コロナウィルスの新たな感染者は
3865人が確認され
昨日28日の3177人を上回り、
3日連続で過去最多を更新していて
全国では1万701人で
1日の新規感染者数では初めて1万人を超えました。
菅義偉総理大臣は
6月の参院決算委で、
「国民の生命と健康を守ることが五輪開催の前提だ」
と答弁していたことを引き合いに
今の状態は前提が守られているかを記者から問われたところ
「前提の中で最大限の努力をしている。
当時20%だった高齢者の重症者は、
今は3%を切る時もある」
などと主張し、今後の対策として
「ワクチン接種や抗体カクテル療法など準備を進めている」
と述べたようです。
投票行動につながる高齢者は国民だが
投票率の低い中高年以下の人たちは国民ではない
ということのようです。
東京五輪強硬開催という「挑戦」は
新型コロナウィルスへの感染防止という観点では
明らかに失敗なのですが
菅義偉総理大臣は絶対にそれを認めることは
ないでしょう。
東京五輪閉会後に
菅義偉総理大臣が何と言うのかが見ものです。