今日20日、菅義偉官房長官は午前の記者会見で、

新型コロナウイルスの集団感染が起きた

大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号への

政府の対応が国内外から批判されている点について、

「隔離は有効に行われてきている」

と述べ、対応は適切だったと言い張ったようです。

 

昨日19日の政府対策本部の専門家会議で

「徐々に発症者が減少し、

現在はほぼ発生がないという状況まで確認された」

とされたことを理由に挙げたそうです。

 

でも、同じく今日20日

厚生労働省は、

ダイヤモンド・プリンセス号の船内で

同じチームで事務業務をしていた、

厚生労働省の40代男性職員と内閣官房の30代男性職員の

計2人の感染が確認されたと発表しました。

 

内閣官房職員は11日から、厚生労働省職員は12日から

船内の業務にあたっていたということです。

 

これでダイヤモンド・プリンセス号で業務を行っていて

新型コロナウィルスに感染した行政職員は

6人となっています。

 

十分に感染防止対策をしていたと思われる職員が

感染してしまっているわけですから

ダイヤモンド・プリンセス号の船内は

相当濃厚な感染状態にあったことは容易に想像できます。

 

そんな環境に外国人を含めた一般市民を

軟禁状態にしていたのですから

船内で感染者が増加するのは

当然のような状態だったようですが

菅義偉官房長官の言葉は

「ダイヤモンド・プリンセス号の搭乗者の方々を犠牲にして

船外への感染拡大を防いだ」と聞こえますが

船内作業をしていた行政職員が感染しているのですから

感染拡大を防ぐことも出来ていません。

 

また、死亡した神奈川県の女性の義理の息子で

東京都内に住む70代のタクシー運転手の日本人男性は

1月18日に屋形船で行われた新年会で

屋形船の従業員から感染したとされていて

当該屋形船の従業員は

その約1週間ほど前に乗船した武漢からの旅行者から

新型コロナウィルスに感染したと見られています。

 

つまり、1月の半ばには、東京の市中で

2次感染、3次感染があったと言う事です。

 

ダイヤモンド・プリンセス号を隔離する意味が

無かったと言うことです。

 

安倍晋三政権の危機管理は、全くダメです。