去る15日、
「グッド・ナイト・ベイビー」などのヒット曲で知られる
コーラスグループ「ザ・キングトーンズ」のリーダーで
リードボーカルを務めた内田正人さん(うちだ・まさと)が
死去したそうです。
享年82歳だったそうです。
内田正人さんは1936年10月29日、横浜市生まれで
日大高から日大法学部に進学し
1958年に音楽活動をスタート、
1960年にアマチュアコンテストで知り合った
石井迪さん、加生スミオさん、成田邦彦さんと
4人組コーラスグループ「ザ・キングトーンズ」を結成しました。
ザ・キングトーンズは
1960年に米国で流行した黒人音楽の合唱スタイル
「ドゥーワップ」を取り入れたグループで
リードボーカルを務めた内田正人さんの
ファルセットを使った伸びのある高音で注目され
その歌声は「不滅のスカイテナー」とも呼ばれました。
1968年に「グッド・ナイト・ベイビー」でレコードデビューし
この曲が大ヒットして、ザ・キングトーンズの代表曲となり
1969年の第20回NHK紅白歌合戦に
初出場を果たしたそうです。
1970年代以降は「ザ・プラターズ」など、
本場米国のドゥーワップグループとも共演したり
1980年には米ニューヨークで開催された
「ロイヤル ドゥーワップショー」に
日本人グループとして初めて出場するなど
日本の「R&Bの大御所」として活躍し
後輩のミュージシャンからも尊敬され、
大瀧詠一さんや山下達郎さん(66)らが楽曲を提供したり
ラッツ&スターやゴスペラーズなど多くの後進にも
大きな影響を与えました。
内田正人さんは2004年に脳梗塞で倒れたそうですが、
1年間のリハビリを経て、
2005年のフジロックフェスティバルでステージに復帰して
2007年まで同フェスに3年連続で出演したそうですが
その後、再び体調を崩し、
約10年前から病気療養中だったそうで
今年に入ってから体調が良くなかったそうです。
葬儀・告別式は近親者で行うそうです。
ザ・キングトーンズの「グッド・ナイト・ベイビー」と言えば
永遠の名曲です。
この名曲は内田正人さんの心を震わすハイトーンの声で
一段と輝きが増していていました。
82歳というお年ですから、
「まだ、早い」と言うことでもないのですが
往年の名ボーカリストが亡くなってしまうのはやはり残念です。
教え子を陥れる同姓同名の元スポーツ指導者とは
人としての価値が違います。
ご冥福をお祈りいたします。