今日27日午後、

家賃保証付きのシェアハウスへの投資を巡り、

業者から「家賃を払えなくなった」と通告された会社員ら80人が

融資したスルガ銀行に返済を停止すると通知しました。  

 

問題の業者は、東京都中央区の

不動産会社の「株式会社スマートデイズ」と言う会社で、

タレントのベッキーさんを起用した

女性専用シェアハウス『かぼちゃの馬車』の

テレビCMを打っていました。

 

株式会社スマートデイズ

「30年間家賃収入を保証する」と言う謳い文句で

2013年12月から2017年9月までの間に、

オーナーに土地を販売し

シェアハウスの設計代を含めた建築を

スマートデイズが請け負い、

完成後に一括で借り上げて管理する

サブリース事業を手掛けていました。

 

オーナーは賃料収入で金融機関に返済し、

高利回りの収益を得るという仕組みだったようです。

 

投資しているオーナーの大半はサラリーマンで、

9割が銀行から1億円もの借入をして

新築物件を購入したということです。

 

ところが、昨年の10月に

シェアハウスオーナーに対する支払い減額を一方的に通告し

今年1月には賃借料の支払いが停止され、

返済原資を失ったオーナーらは

融資を受けた金融機関、主にスルガ銀行への返済が

できなくなってしまいました。

 

関係者によりますと、

被害を訴えるオーナーは700人を超え、

一人あたり約1億円から4億円の融資を受けていて、

返済額がひと月100万円を超える人もいるようです。

 

「株式会社スマートデイズ」の不動産投資勧誘の仕組みが

スルガ銀行の融資が重要な役割を担っていたと思われることから

スマートデイズ被害者の弁護団が

「返済停止通知書」をとりまとめ、これをもって

スルガ銀行に支払いの停止を通告しました。

 

以前にも、不動産投資の勧誘に銀行が加担して

問題になったことがありました。

 

未だにこのような汚い商売に

銀行が深くかかわっていたとは驚きです。

 

今後、スルガ銀行がどのように対応し

この問題に金融庁がどのようにかかわるのかが見ものです。