とてもショックなことがありました。
仁義にわたることです。
取材を受けた際の出来事です。
私は、刑事裁判などを皆さんに分かりやすくお伝えしたい、という思いから、
少しでも時間が取れるときには、いろいろなメディアの取材をお受けしています。
ただ、国会議員になってからは、与党・野党にかかわらず、
議員に係る案件の取材は、受けないことにしておりました。
それでも、時には、「野党議員に係る取材であって、与党にはプラスに
なるから、取材に応じてほしい」などと言ってくる記者もいます。
しかし、野党議員にとってマイナスになる取材には応じる一方で、
逆に与党議員のマイナスになる取材には一切応じないということは、
私にはできません。
それは、議員としての私の仁義にかかわることだと思っているからです。
そのようなわけで、最近では、与野党に限らず議員に係る取材には応じないことが
徐々に知れわたってきたと思っていたにもかかわらず、最近発売の某メディアの記事に、
こともあろうに、ある議員に絡めた内容を記載した上で私のコメントが載せられていました。
そもそも、その取材で、電話取材してきた若い女性記者(一年生の記者らしい)は、
ある議員に関わる内容の記事に使うことなど、私に何ら示唆することもなく、
逆に、ある刑事事件の純粋な量刑に関するものとして質問してきたのでした。
なので、私には、その取材が、議員に係るものだと想定することすらできませんでした。
まさに痛恨の極みでした。
議員に絡めた記事になる可能性をあえて伏せて取材をしてきたかと思うと、
憤りを感ぜずにはいられませんでした。
その記者はもとより、そのメディアの上司にも、厳重に抗議し、
一年生記者の取材方法に大変問題があったことについて、
その上司から謝罪してもらいました。
私としては、本当に悔やまれてなりません。
今後、取材を受ける際は、今まで以上に慎重になりたいと思いました。
それとともに、仁義なき取材は、直ちに信頼を失うことを
メディア側は深く肝に銘じてほしいと思いました。