この度の九州新幹線の驚異的な速さでの復旧に感動です。
ところで、５年前に東日本大震災が起きた翌日、
今まさに苦難の中にある九州新幹線が開業しました。
覚えている方も多いと思いますが、その開業を知らせるＣＭは、
鹿児島から熊本などを経由して博多まで走る新幹線に向かって、
沿線で様々な格好・仮装して、演奏・パフォーマンスする市民の皆さんが
大きく嬉しそうに手を振る様子を映したものでした。
私も、当時、九州の方々が、その心を一つにして成し遂げたパフォーマンスを見て、
九州の方々の底力に触れる思いで、すごく感動したことを今でも覚えています。
その映像と共に流れるＢＧＭも心を躍らせるものでした。
しかし、当時のいわゆる自粛ムードの中、
ＣＭは、すぐに放映打ち切りになってしまいました。
そのお祝いムードが震災直後の状況にそぐわないと判断されたようでした。
でも、その打切りを残念に思う人も少なくなく、計画停電がなされる薄暗い東京でも、
ネットの動画サイトなどでその映像を繰り返し見ていた人も少なくないようでした。
図らずも、被災地の人々を応援しているかのような内容だったからだと思います。
壊滅的な被害を受けた直後は、何はともあれ、
物理的に生き延びることが、最優先です。
もっとも、一旦そこから脱した後は、落ち込む気持ちを
いかに奮い立たせるかが大事だと思います。
そのＣＭの中で、「未来は明るいに決まっている」というテロップが流れていました。
今はまだ、そのフレーズを被災者がお聞きになってもつらい面があると思います。
ただ、一日でも早く、このフレーズを自然と受け入れられるようになってもらいたく、
熊本地方などの被災者の皆さまのための応援を精一杯心掛けていきます。