伝えられない想い… | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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今日が仕事納めだった職場も多かったと思います。
今年一年を振り返っている人もいることでしょう。
誰にも毎年何かしらの変化があるものです。

私は、友人などから「議員になって大きく変わったことは?」
と尋ねられることがしばしばです。
もちろん、変わったこともあれば、変わらないこともあります。

まず、変わらないことは、電車で通勤していることです。
都内の移動は、車などより電車の方が速いし、時間が読めるということもありますが、
電車に乗り降りしてると、電車の混み具合から、車内の様子、老若男女のファッション、
中吊り広告など興味が尽きませんし、何より世情を観察する格好の機会だと思います。

他方、変わったことは、もちろん色々ありますが、この時節柄の話題で言うと、
年賀状を出さなくなったことですかね。
「出せなくなった」と言う方が正確かもしれません。

公職選挙法で、議員や候補者は、原則として、年賀状や暑中見舞等の挨拶状を
出すことが禁じられているからです(147条の2)。

私は、この規定には問題があると考えています。
例えば、選挙に出ると決めた途端、それまでの10倍も100倍も年賀状を発送するのは、
明らかに売名行為で、そうした常識外れの行為は取り締まられても仕方ないと思います。
しかし、それこそ竹馬の友やかけがえのない知己や恩師、お世話になった方々に
これまで毎年送っていた年賀状を出せないのは、想像以上に辛く、不自由なことです。

以前のブログで「事前運動」について書いたときにも軽く触れましたが、
公選法が本当の悪(赤信号違反)だけでなく、その周囲の行為(黄色信号違反)まで
同じように取り締まろうとするあまり、過剰に規制していることが原因だと思います。

友人を失いかねない公選法の規定は、極めて問題があると考えています。
仕事納めの後、ようやく時間を作って、私にも年賀状を書いてくださっている方々、
どうか、年明けに私から年賀状が届かなくても、上記のような訳ですので、
何とぞご容赦下さいませ。決して、怠けているわけではありませぬ。