昨日11/24に神戸地裁で予定されていた詐欺事件等の初公判に、兵庫県の
野々村竜太郎被告人(元県議)が突然欠席し、裁判が空転したことを受けての
コメントを求められるものでした。
この出演、実は、議員バッジではなく、弁護士バッジをつけて出演しました。
この事件は、税金に由来する政務活動費の不正使用が詐欺に問われています。
今回の一連の動きは、昨日のブログで書きました「4つの価値観」のうち、
「公正」、「透明性」、「説明責任」の3つが欠けています。
まず、税金由来の公金詐取ですから、まさに政治家としての「公正」が問われています。
次に、彼の政務活動費の使途は、おびただしい回数の城崎温泉への日帰り出張など、
その必要性や真実性が不明であるものが多く、不透明と言わざるを得ません。
さらに、これを説明すべき会見等では、出張を裏付けるはずのメモ等を廃棄したと述べ、
ご存知のように号泣するなど、説明責任を果たしたと言うには程遠いものでした。
有権者から負託を受けた議員が、「公正」と「透明性」と「説明責任」のいずれにも
反していることから、悪質さは免れません。
元政治家の案件について、弁護士バッジをつけながらテレビでコメントするというのも、
法律家(Lawyer)と議員(Legislator)の両立場にある私ならではのL字路交差点の
一風景といえます。