許さない、強姦罪の不条理を!~ 推進したい政策(2) 性犯罪の重罰化 | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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平成25年に参議院議員選挙に立候補したときから、
私には強く訴え続けていることがあります。
一つは、強姦罪の刑の軽さを是正するということ。
そして、もう一つは、「強姦強盗罪」という罪を新たに設けること。

現行の刑法では、強盗犯が引き続き強姦を敢行した場合には
「強盗強姦罪」という無期懲役刑も用意された重罪であるものの、
強盗と強姦の順序が逆で、強姦が先で引き続き強盗を敢行した場合は、
「強姦強盗罪」という罪がなく、無期懲役刑に処せられることもありません。

女性にとって、被害の順序 がどうであれ、
極度の肉体的精神的な苦痛の程度は同じです。
とすれば、これは極めて不合理な法の状態といわざるを得ません。
このことを訴えて、私は立候補したのでした。

残念ながら、この時の選挙では当選できませんでしたが、
翌年の衆議院選挙で議席をいただいたのち、法務省に働き掛けたり、
同じ問題意識を共有する馳浩先生や三原じゅん子先生たちと党内の
女性の権利保護プロジェクトチームでこの不合理を訴えてきた結果、

2015.07.01_女性の権利保護PT_R2

 強姦罪の刑を現行よりも重くし、「強姦強盗罪」という罪も新設する方向に
大きく動き出しました。

このように、意外にも、法律には不合理、不条理なものが存在します。
強姦罪における不合理は、世の中の価値観や考え方が大きく変わったにもかかわらず、
法律が昔のまま変わらず、時代に追い付いてきてないために生じているものです。
まさに「法は世につれ」の典型例で、こうした不条理は、L字路交差点からよく見えます。

強姦罪の不条理は、私にとって、テロ対策と同じくらい重要な課題と位置づけてます。
そこで、当選後の初質疑の際に、この問題についても取り上げました。
性犯罪被害者の裁判(加害者=犯人の刑事公判)における保護、
特に実名を伏せることについて質問しております。

ご関心のある方は、昨日のブログでもご紹介しましたが、
平成27年(2015年)3月10日の議事録をご覧ください↓
予算委員会分科会の長い議事録ですが、55~58頁に私の質疑が載っております。
また、衆議院のホームページから、質疑の模様を録画したVTRもご覧になれます。


【平成27年(2015年)03月10日】 予算委員会第三分科会
◆議事録/国会図書館◆
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/189/0033/18903100033001.pdf
P55~58
◆ビデオ/衆議院◆
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44574&media_type=
17時01分から30分間