茶碗の中の抹茶を吸い切ったあとは、飲み口を軽く指で拭きとります。
そして、その指はお菓子を取った残りの懐紙で拭います。
左手に乗せたままの茶碗は、飲む前と反対方向に2度回し
自分の前に茶碗の正面を戻します。
そのまま右手で膝前にお茶碗を置き拝見します。
まず両手を畳について、全体を拝見します。
何を見るかというと、形や色、模様や釉薬のかかり具合
茶碗の肌合いや釉薬のかかっていない土の部分の色や具合。
次にひじを膝の上に固定したまま両手で茶碗を取り
茶碗をひっくり返して高台など裏側も拝見します。
底のほうには茶碗を焼いた窯元の窯印が入っていることもあります。
気を付けたいことは、うまく最後の吸い切りができていないと
ひっくり返したときに、抹茶が垂れてしまうことです。
そのためにも、思い切り吸いきる必要があるのですが、
できていないと思われるときは、懐紙を畳に広げて
そのうえでひっくり返すと垂れた抹茶で畳を汚さずに済みます。
見終わったら、また膝前においてもう一度全体を拝見します。
お隣りが拝見したいと言われれば、茶碗を隣りに送りましょう。
そうでなければ、もう一度手に取って、今度は大きく
右手で手前から向こうに2回、相手に正面が来るようにまわします。
膝向こうに茶碗を置くと、半東さんかお運びさんが取りに来られます。
取りに来られた時には、「ご馳走様」の意味を込めて手をついてお辞儀します。
実際に「ご馳走様」「おいしゅうございました」と言われてもよいでしょう。
つづきは次回。
実際に茶道体験ができるのは、2月27日に岡垣のとねりこ村で
3月9日に小倉北区弁天町で行います。
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