オリオン座早見盤(改良型)
この教材は、以前に紹介した「回る!オリオン座早見盤」を改良したものです。大きく改良した点は、回転盤をなくしたことです。その代わりに、オリオン座が見える月日と時刻と位置の関係が一目でわかるように表示されています。写真では、2月15日の20時にオリオン座が南中(位置D)したことを示しています。外側から3段目の「弧」が、2月15日のオリオン座の日周運動を表していて、30°ずつの位置に2時間ごとの時刻が書き込めます。また、1段外側の「弧」を見ると、1ヶ月後のオリオン座の日周運動を表しています。各段の同時刻の位置を見れば、オリオン座の年周運動が分かるわけです。それぞれの時刻を書き込み式にした理由は、実際の天体観測を疑似体験できるかなと思ったからです。それから、テストの時に問題用紙に同じように書き込めるようになると、位置や時刻を確認しながら考えることができるので、ミスが減らせるかなと思いました。そして、写真では分かりにくいのですが、オリオン座が、東側から南側を通り西側へと弧を描きながら動かせるようになっています。オリオン座を動かすことによって、思考過程が具現化できるので、天体の動きがイメージしにくい生徒には少しは手助けになるかなと思います。慣れてくれば、いらないかもしれませんが・・・。今回の教材は、かなり簡略化したため、月日は6ヶ月分しかなく、時間も2時間ごとになっています。1時間ごとの変化や1ヶ月半後の変化など15°の変化には対応していません。あくまでも基本的事項の理解や定着を目的にしています。この教材を使いながら、練習問題を解かせましたが、今回の教材の方が分かりやすいという生徒が多くいた反面、以前の回転盤がある教材の方が分かりやすいという生徒も少しいました。生徒の思考方法に合わせていろいろなタイプを提示していく必要があるのかもしれません。ちなみに、製作時間は、前回が20分くらいだったのに対して今回は15分もあれば充分でした。また、使用する画用紙の量は前回の半分で済みました。↓↓↓ 展開図はこちら ↓↓↓オリオン座早見盤2