指ハブ①

 

今回は、理科の学習内容をプリントした

おもちゃを作ってみたので紹介します。

 

知っている人もいると思いますが、

沖縄の郷土玩具でお土産としても有名な「指ハブ」です。

ハブの口に指を入れてから、引っ張り出そうとすると

指が抜けなくなるというものです。

これに、消化と吸収の内容を表示させてみました。

 

「消化と吸収」の単元では、

「どの消化液(消化酵素)がどの養分を消化させるのか」

の対応を覚えるのに苦労する生徒がいます。

語呂合わせなどを授業で紹介したりもしますが、

全体の位置関係を視覚的に見た方が覚えやすい生徒もいます。

今回は、覚えさせることは目的ではないのですが、

たまには、気分転換に工作するのも良いですよね。

材料が紙なので、強く引っ張ると切れてしまいますが、

遊びながら、理科に接する機会が増えればと思います。

 

ちなみに、

「双頭の蛇」にしたので

両方の口から指を入れることができます。

1人で左右の指を入れたり、

友だちと反対側から指を入れたりと

遊び方のバリエーションが増えて面白いです。

 

一番苦労した点は、

生徒が作りやすいように、作り方を簡単にしたことです。

本来は円筒状に編んでいくのですが、これが難しい。

そこで、紙の性質を利用して、平面で折り込んでいくようにしました。

これによって、

25~30分くらいで生徒たちは完成することができました。

(慣れれば5分くらいですが、生徒たちは1回勝負です。)

 

この作り方が独特(オリジナル)なので、

自分用のメモを兼ねて、下記に作り方を載せておきます。

 

まず、4本に切り分けます。

 

指ハブ②

 

次に、すべての山折りの線に沿って、

折り目をつけて広げて、形を戻します。

事前の、この手間がとても大切です。

そして、「養分」「消化器官」と端に書いてある部分を

それぞれ同じ文字が重なる(「へ」の字になる)ように、

糊付けして貼り合わせます。

 

指ハブ③

 

糊付けした2つの部品を、裏面が向かい合うように重ねます。

このときは、糊付けはしません。

 

指ハブ④

 

ここからが折り込みの作業です。

左右の斜め下に向かって伸びている4本の足を

次から書く作業で繰り返していくと完成します。

 

作業①:右奥にある足を折り目に沿って折ります。

 

指ハブ⑤

 

作業②:右手前にある足を折ります。

このとき、作業①で折った足の奥側に折り返します。

 

指ハブ⑥

 

作業③:左手前にある足を折ります。

このとき、作業①②で折った足の奥側に折り返します。

 

指ハブ⑦

 

作業④:左奥にある足を折ります。

このとき、作業①②で折った足の間を通します。

 

指ハブ⑧

 

これを最後まで繰り返して、

最後の端の部分を糊付けしたら完成です。

正しく折れていれば、うすい灰色のマスは見えなくなります。

 

↓↓↓ 展開図はこちら ↓↓↓

消化器官の指ハブ