今日は
友が お空に行ってしまった日です

静かに彼女を想います




ある日突然倒れて
検査をしたら子宮肉腫
ステージ4

肺 その他いろいろなところに
転移してて 手術不可能

標準治療で使える抗がん剤は
2種類しかなくて


ひとつ目の抗がん剤が 
一時的によく効いて 

根治は望めないけど
QOLを上げるため 

原発の子宮だけでもなんとかしようと
手術が受けられることになり
日程が決まった

とても嬉しそうに連絡をくれて

手術までもう少しだね
がんばろうねって
喜びあった矢先の
全身転移

予定していた手術は
受けられなくなった

それでも彼女は
いつも明るく振る舞って

すこしでも長く生きるため
ふたつめの抗がん剤も
がんばった

家族は彼女の回復を祈って
信じて

がんに効くといわれるあらゆるものを
取り入れて

1日のスケジュールは
民間療法で忙しくてねって
笑ってた

お茶飲んだり
サプリ飲んだり
波動とか
ヒーリングとか
それ以外もいっぱい

あとから聞いたけど
彼女自身は
家族が探してくる民間療法は
あまり信じていなかったけど

それらぜんぶ
家族を安心させるために
やっているって

彼女らしい話だわ
いつもまわりを気づかい
やさしく笑って



同じ時期にわたしも
乳がんの治療をしていたけど

乳がんになったこと
手術を受けたこと
抗がん剤治療をしてること
彼女にはなぜか言えなかった

わたしの治療は期間限定のもの
抗がん剤は術後の補助療法

使える薬が2つしかない
あまりに状況のちがう
彼女とわたしでは
大変さや重さが違いすぎて

『一緒に治療がんばろうね』

なんて言えなかったし
言っちゃいけない気がしてた
そうやって勝手に思ってた

 
病気がわかってから
わずか8ヶ月で
彼女はお空に行ってしまって

きっと今  空から
たまにわたしをのぞいて

うんうん
あなたらしいね。。。
とほがらかに笑っていそう


たまには
夢にも遊びにきてね