【幽仙法師(ゆうせんほうし)】
🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨
古典和歌を「和歌コード」に翻訳する時、
無視できない要素があります。
それは…
◉作者のプロフィールや人物背景
◉その時代に起こった出来事
◉その『和歌集』掲載の前後の歌とのつながり
これらを抜きにしては「和歌コード」に翻訳することができません。
…ということで
和歌作者の詳細を見ていこうと思います。
🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨🌟✨
『古今和歌集』393番目の歌は
幽仙法師のこの歌。
生没年:836〜900年2月27日
藤原北家魚名の裔。宗道の子。
常康親王と交流があった。
(常康親王は、仁明天皇の第七皇子。
生没年:?〜869年5月14日。
仁明天皇の崩御に伴い出家)
「古今和歌集」では、2首のみ。
392番:遍昭
393番:幽仙法師
394番:遍昭
395番:幽仙法師
の順に並んでいる。
この時点で、
「同じか又は類似のテーマ」
が詠まれているのだと推測できる。
続く396番も、
光孝天皇が父帝、仁明天皇の死を悲しんでいる場面が歌われている。
392〜396番までは、仁明天皇の死を詠んだものが続いていると
解釈できる。