【幽仙法師(ゆうせんほうし)】

 

 

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古典和歌を「和歌コード」に翻訳する時、

無視できない要素があります。

 

それは…

 

◉作者のプロフィールや人物背景

◉その時代に起こった出来事

◉その『和歌集』掲載の前後の歌とのつながり

 

 これらを抜きにしては「和歌コード」に翻訳することができません。

 

…ということで

和歌作者の詳細を見ていこうと思います。

 

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『古今和歌集』393番目の歌は

幽仙法師のこの歌。

 

 

生没年:836〜900年2月27日

 

藤原北家魚名の裔。宗道の子。

常康親王と交流があった。

 

(常康親王は、仁明天皇の第七皇子。

生没年:?〜869年5月14日。

仁明天皇の崩御に伴い出家)

 

 

「古今和歌集」では、2首のみ。

392番:遍昭

393番:幽仙法師

394番:遍昭

395番:幽仙法師

の順に並んでいる。

この時点で、

「同じか又は類似のテーマ」

が詠まれているのだと推測できる。

 

続く396番も、

光孝天皇が父帝、仁明天皇の死を悲しんでいる場面が歌われている。

392〜396番までは、仁明天皇の死を詠んだものが続いていると

解釈できる。