題しらず
よみ人しらず
夕されば人なき床をうちはらひ歎かむためとなれるわが身か
〈古今和歌集 巻第十五 恋歌五 815〉
++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++
夕刻になると、どうせ誰も来はしない寝床の準備をして
結局は今夜も空しいと嘆くための
動作に終わってしまうわが身であることよ。
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□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□
(※『和歌コード』とは、直訳では出てこない言葉の裏に隠された解釈のこと。
この和歌に込められた作者の意図をより深く読み取った
しじまにこのオリジナル訳です。)
題詞と作者;題も私の名も明かさないでおきます。
(前の歌からテーマは続いています)
本来なら夕方になると寝床の準備をするものですが、
私の場合は違います。
夕方になると、誰も来ない寝床を払い清めて綺麗にし、
ため息をついたり
悲しんで泣くための部屋とするのです。
□□□□□□□【和歌コード訳の解説】□□□□□□□
ゆふさる;夕方になる
うちはらふ;はらい清める。追い払う
なげく;ため息をつく。悲しんで泣く