返し

なりひらの朝臣

おほぬさと名にこそ立てれ流れてもつひによる瀬はありてふものを

 

 

〈古今和歌集  巻第十四   恋歌四    707〉

 

 

++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++

 

「お前は大幣だ」と評判に立っていますが、

大幣なら一度流れても

最後には寄りつく瀬はあるというけれど…

私にはそれがありません。

 

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□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□

 

 

(※『和歌コード』とは、直訳では出てこない言葉の裏に隠された解釈のこと。

この和歌に込められた作者の意図をより深く読み取った

しじまにこのオリジナル訳です。)

 

題詞;女(706番の歌)への返歌

 

作者;在原業平

 

 

 

多くの女性に引っ張りだこのプレイボーイだという噂が立ち、

 

次々に色々な女性の家を訪ね歩いても

 

最後に夜に寄るところはあるというものですよ。

 

(あなたのところが最後に行く所ですよ。)

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□【和歌コード訳の解説】□□□□□□□

 

706番の女性の歌への返歌です。

 

おほぬさ;引っ張りだこ

な;評判

ながる;噂が流れる。次々に回る

つひに;最後に

よる;夜。寄る

てふ;~という