皆様、こんにちは!
和漢サプリメントの専門店「和漢メディカ」専属薬学博士のドクターTei Kenです。
前回で血にまつわる話をしましたが、今回は具体的な事例についてお話していきます。
血と肌の新陳代謝
東洋医学における「血」は一定の速度で流れてこそ様々な働きをします。
流れが遅くなったり、滞りがちになったりすると、体はもちろん、肌や髪にも影響が出てきます。
美肌と血は密接に関係しています。
美肌のポイントは、肌のターンオーバーを高めてあげることです。
ターンオーバーとは、新しく生まれた肌細胞が上へと押し上げられ、古くなった細胞が約28日後にはがれ落ちるサイクルのことです。
新しい細胞が元気にどんどん生まれてくれば美肌を保てます。
その新しい細胞へ栄養と酸素を供給するのは、血です。
血が行き届かないと、ターンオーバーが長くなり、肌が老化して老けた印象になってしまいます。
血と毛髪
漢方では昔から「髪は血の余り」と言いますが、最近の様々な研究で、頭皮の血流が良いほど、太くしっかりした髪が育つという結果がでています。
髪が細くなる40代以降も、頭皮の血流をキープすれば髪の太さを保て、白髪にならない可能性があるのです。
さらに健康な血は髪の毛を潤し、濃密で水分量の高い髪質につながります。
血と女性特有の不調
女性の健康も、血で決まります。
漢方の「血」は、西洋医学の「血液」とほぼ一致していますが、全く同じではありません。
漢方の「血」には、女性ホルモンも含まれ、「血≒血液+血液中のホルモン」という考えです。
たとえば女性ホルモン検査は採血でわかりますね。
漢方の血に女性ホルモンが含まれる説明の裏付けになります。
月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を、漢方用語で「血の道症」と言います。
この点からも、女性の健康と血の関係の深さが伺えます。
特にアキョウは血が足りない方や女性特有の不調に処方される代表格です。
若さの根本は、第一は血、第二に血、第三も血です。
まずは血を健康に、元気にしてください。そうすることで、貴女はずっと若々しく輝けることでしょう。
※≒は、ニアリーイコール。ほとんど同じという意味
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