====================
みなさんこんにちは!
ドイツ在住20年目のピアニスト
ラインスハーゲン わかなです。
お忙しい中読みにきてくださって
ありがとうございます💕
====================
vol. 86
昨日、「クープランの墓」について
お話しました。
昨日の記事はこちら
今日はその続きです
ラヴェルがこの曲に着手し始めた1914年、
すぐに第一次世界大戦が始まり、
ラヴェルの多くの友人がこの戦争で亡くなっていきました。
優雅な曲の裏で
ラヴェルは悲しみに沈んでいました。
一つ一つの曲に
「~~の追悼に」
とつけて
亡くなった友人たちに捧げています。
だから友人たちへのレクイエムにもなっている。
題名から「暗い曲なんだろうな」と想像していた
私のある友人が、
初めてこの曲を聴いた時、
驚いたようです。
これ墓?
間違って違う曲を選択した?と。
以下、その友人の「クープランの墓」解説。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ここは見渡す限り黄金色の草原。
軽やかに駆け抜けています。
お墓はどこにあるんだろう?
(プレリュード)
草原の中を駆けていると、
突然目の前に古びた教会が。
(フーガ)
辺りには誰もいない夕暮れ時。
教会の中を一人で歩いていると、
寂しくて不気味な怖さが襲ってきます。
ここは地下墓地??
こ、怖い・・・
(フォルラーヌ)
しかし突然状況は変ります。
いきなりお祭りが始まるのです。
多分、クープランは生前に
「私が死んだら
葬式では皆でパーッと派手に騒いで
送り出してくれ!」
と言うような人だったのではないでしょうか。
だけど、途中で短調になるところは、
誰かがふと思い出話なんかをして
みんなしんみりしてしまったんだろうな。
だけど、やっぱり
「あいつは派手に見送ってくれって
言ってたんだから、
パーッとやろうぜ!」って言い出す人がいて、
また突然ドンチャン騒ぎの
カーニバルになってしまいます。
(リゴードン)
そして寂しげだけど
美しいメロディを奏でながら、
クープランを偲び
皆で彼の思い出に浸るのです。
(メヌエット)
しかしまたお祭りに。
やっぱり最後は派手に送り出そうじゃないか!
(トッカータ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
という感じだそうです😆
それもそれでいいな。
特にトッカータでは
連打が太鼓の音を想像させ、
途中
“デケデケデケデケ
マツリダ!マツリダ!
デケデケデケデケ
マツリダ!マツリダ!”
と聞こえるそうです。
そう言われれば、聞こえる気が…。笑
フランス人ピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデ
また、
「でもクープランが聴いたら
楽しくなってラストでお墓から
飛び出してきてしまいそうですね。」
本当、もしもクープランがこの曲を聴いたら
どう思うのでしょうか??
これは、ラヴェルが友人たちの死、
最愛の母親の死、
自分の健康不良などを経験した後の
作品なのですが、
にもかかわらず、
さらさら軽やかで優雅で明るい曲。
フランスの風土や文化、
気候などがそうさせるのかな???
そう考えると、
例えばブラームスの晩年の
暗くて重い、
孤独を感じさせる曲風とは
また違ってくるので、
やっぱり住む場所
空気、言葉って
関係してくるよね・・・
と思わずにはいられないのでした。
そんなことを思う、
ドイツの暗い冬を過ごす私からの
お届けでした(笑)
今日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました💕
============================================================================
✅【LINE公式】
❓「人前で演奏したいけどいまいち自信がない」
❓「伴奏の時、何に気をつけたらいいの?」
❓「仕事と家事に忙しく練習時間が取れない」
などのお悩みを解決していきます。
登録してくださった方には
🎁『私の演奏音声(ヤナーチェク「草陰の小径にて」より)』
🎁『「エリーゼのために」解釈動画』
🎁『「エリーゼのために」演奏動画』
この三つをプレゼントしています
登録はこちらから
@743oxdqp で検索
✅ 日々感じたことなどを投稿しています♪
✅ Facebookグループで音楽やドイツの情報を月~金20時よりライブ配信中♪
今なら過去3回分のアーカイブが見れます♫
✅【音楽家の小ネタ雑記帳】更新中♪
✅ 普段の生活や食べ物のことを載せてます♪
Instagram
✅ 最近始めました。面白かったらいいね、チャンネル登録してくださると大変嬉しいです♪
YouTube
■□■オンラインレッスン、動画添削レッスン募集中■□■
■□■音楽留学についてのご質問お問い合わせも承っております■□■
============================================================================