(しばらく放置していた、この治療記録シリーズ、またぼちぼち書き始めます。
最初から読んでやるよ!という心の広いお方は、
前回までのあらすじ
2017年2月、転職を機に、数ヵ月前に自分で見つけたしこりの検査へ行ったところ、乳がん確定。元同僚でもある、同病の先輩方からアドバイスをもらい、同じ主治医のもと温存手術+センチネルリンパ節生検。
手術翌日は全身麻酔の後遺症なのか、吐き気がひどくて何も食べられず、ぐったり。術後の初トイレでは、血圧急低下したのか、便座に座ったあとに気を失ってぶっ倒れるという大失態。
2017年3月24日(金)
なんだか身体が軽くなった気分
頭痛とふらつきはあるものの、吐き気がなくなったのがとても大きくて、朝食も完食!
丸二日食べてないのに、こんな常食でいいの?という疑問は相変わらずでしたが(笑)
その後、回診に訪れた主治医に、術後から着けていた片胸帯をベリベリッと剥がされ(マジックテープ)、「もうこんなのつけなくて、普通のでいいからね!」と。
ええっ!
普通のって、普通のブラ???
術前検査の時に受けた術後の説明でも何となくそう聞いたけど、まさか術後二日目で普通のブラジャーしていいとは思いませんでした。
その後来た看護師さんに念のため確認したら、ワイヤー入りでなければいいと。
恐る恐る持ってきていた柔らかめのワイヤーなしのブラを着用。
私の患部は、ブラの左上の端が当たるところだったけれど、柔らかタイプだったし傷痕にはガーゼも貼ってあったから、圧迫感はそれほど感じず。脇のセンチネルリンパ節生検の傷も特に影響なし。
昨日からOKの出ていたシャワー、
とてもあの吐き気の中、浴びるパワーもありませんでした。
でも、今日は大丈夫!!
傷痕が濡れてしみたりしないのか、気になってドキドキしながらおそるおそる浴びました。
水が入らないようなしっかりとしたテープなんでしょうね。全く問題なし!
術側の左腕が上がらなくて、なんともいえない格好で頭を洗いました(笑)
でも、とっても気持ちよくて、一気に気分はハイテンション
昨日は全く触れなかったスマホを手にして、
音楽聴いたり、ダウンロードしていた動画を見たり。
全部SHINeeですが
そして、また友達にメールしたり、
会社の上司に電話したり。
どれだけ暇をもてあましているのか…
というくらい、ベッドの上でこちょこちょやってました。
昼も完食したら、身体動かさなきゃと思って、
部屋の中にある洗面台の前のスペースで、
腰回し運動したり、恐る恐る手をあげてみたり。。
左手は、なかなか上には上げられなかったような気がします。
先生から退院は好きな日にしていいよと言われ(笑)、私の入院中になぜか家の大掃除をしていた夫から「できるだけゆっくり入院してくれ」と指示を受け、退院を一日のばしてもらいました。
結局5泊6日。テンション上がりまくりです
手術したのに、一人で部屋にいても自然とニヤけてしまうという、ふざけた患者でした。
でも、ほんとに嬉しかった〜
管系は手術翌日にすべて取れていたし、定期的に血圧と体温測るのと、たまにある採血以外は何もなく、自由そのものでした。
ただ、昼過ぎだったか、傷痕を覆っているガーゼを固定しているテープの下に、水ぶくれのようなものを発見!
肌が弱いからまけたのかなと思って、血圧測りに来られた看護師さんに見せると、「そのままで大丈夫ですよ。外側のテープは退院される前に、先生が剥ぎに来ますよ!」と笑顔で言われました。
剥ぎに来る…
水ぶくれの上の皮も剥げるんでないかい???
3月25日(土)
朝、主治医が笑顔で病室に来て、看護師さんの話通り、
剥いでいきました。
私が、剥がれる前にヒィヒィ言っていたら、
「大丈夫だよ〜」
と。
大丈夫でした
水ぶくれの皮までは剥がれませんでした
この頃になってくると、暇すぎて、個室なのが何となく寂しくも感じるくらい。
入院している方は他にもいるのに、ほとんど誰とも会いません(笑)シャワー室が前後するおじいちゃんくらい(外科フロアだったので)。
午後、再検査の頃からずっと相談にのっていただいた、元同僚かつ同病の先輩二人が見舞に来てくれました。
楽しみで嬉しくて、パジャマで会うのもなんだかなと思って、着替えたりメイクしたりウキウキしながら準備。
サロンで、ジュースを飲みながら2時間以上おしゃべりしました。ちょっと途中でくらっと感じたときもありましたが、やっぱり人と話せるって楽しいなぁ 今後のことなども聞いたりして、また心の準備ができました。
そして、この日、実は結婚記念日。21回目(←間違い!)22回目です。仕事帰りに夫がやってきたので、お祝いに院内のプチカフェでしぼりたて生ジュース。
こんな記念日を迎えるなんてね。
でも、初めて、元気にこの日を迎えることのありがたさを二人でかみしめました。
今までいろんなことがあったけど、これでよかったのかもね。
そんなこんなで、入院後半は、ゆったり病院生活を満喫。
持参していたSHINeeのファンクラブ会報誌を熟読したり、音楽や動画をたらふく聴いたり見たり、自分のペースで眠れる幸せ。
入院中に、術前まで高かった血圧が完全に人並みの数値になっていました。
絶対あの会社のせいやん
ここで、今回の乳がんの部分切除の手術&センチネルリンパ節生検を振り返ってみます。
自分の痛みのポイントがよくわかりません
胸の腫瘍を切除したところは、感覚があまり戻ってないのか痛みなどはよくわかりませんでした。なんとなく張っている感じだったような。ただ左手を上げるのは怖くて、特に運動なども指示されなかったので、ボチボチ上がればいいかと無理なことはせずにいました。
また、全身麻酔後の激しい吐き気は、もしかしたら乗り物酔いと関係があるのかなとも思いました。弟からそんな指摘を受けて、全身麻酔の手術を何度も経験した先輩に聞くと、翌日も普通に食事できたと。彼女は乗り物酔いは全くしないと言われました。私はほとんどの乗り物に酔うので(笑)、そこら辺が弱いのかな。
完全個室のため、誰とも話すことがない入院生活でありがたかったのは、かなりの友達に言いふらしていたから、絶えず誰かからメールをもらって退屈しなかったことです。
文面に爆笑したり、ホントに楽しかった!前の会社の話や転職したばかりの新しい会社の話も、いろいろメールで知ることができました。
そして、友達のありがたさをしみじみと感じました
退院後は、心配性の親の誘いもあり、1週間実家で静養することになりました。この年で70代の親に甘えるのもどうかと思いましたが、ここ数年実家に泊まることがなかったので、これも親孝行かなと
いろんな人に支えられての入院&手術でした。
本当に感謝です
(【最初の退院後】①退院、そして初めて見る胸の全貌)