左矢印【~告知まで】⑧告知の日

 

2017年2月下旬

 
乳がんと告知され、やはり一番気になったのは、
つい5日前から働き始めた会社に、何といえばいいかということでした。
 
治療をするなら、黙っておく訳にはいかない。
しかも、一応急いだ方がいいので、病名もやっぱり言った方がいいだろう。
たまたま1ヶ月は業務委託と言われたので、今なら何も責任の重い仕事を任されているわけでもないから、会社にとってもそれ程の痛手はないはず。
 
そんなことをあれこれ考え、月曜の朝一番に
上司に話したいことがあると伝えると、
社長を含めた幹部3人が聞いてくださることに。
(小規模の会社だったので)
 
実は、前職の有休消化中に検査、再検査を受けていたこと。
結果が一昨日わかったこと。
乳がんと言われ、総合病院に診察を受けに行きたい。
今後治療が必要になる。
など、ありのままを話しました。
 
「タイミングが悪くて申し訳ありません。」
というと、
「どこがタイミング悪いの?
早く見つかったならタイミングよかったのよ。
一日も早く治して、元気に戻ってらっしゃい!!
待ってるから!」
と、ありがたいお言葉をいただきました。
社長も
「2、3年の遅れなんて、なんてことない。」
と。
 
まだ入って間もない私に、こんなにあたたかい言葉を
かけてくださるなんて…と、胸がいっぱいになりました。
 
 
その後、私が担当するはずだった仕事は、
研修がハードだったため、外れることになり、
代わりに別の仕事をすることになりました。
 
とてもやりたい仕事から外れたのが悔しかったですが、
いざ変わってみると、その新しい仕事も楽しく、
意外とこっちの方が私は好きかもと思えるくらいに。
 
その後も、会社ではいつも社長含む幹部3名が私の話を聞いて下さって、何かあるたびに励ましの言葉をいただきました。
 
入院の直前まで働かせていただいた会社、
いつも笑いが絶えなくて、アットホームで和気あいあいとしていました。
手術という、ビビリにとってはとてつもなく恐ろしい現実が待ち受けていたのに、
それほど辛く思うこともなく、元気に楽しく毎日過ごせたのは、その会社のおかげです。
本当に感謝していますおねがいおねがいおねがい