左矢印それまでの乳がん検診

 

2016年11月中旬

 
お風呂にはいる前に、洗面台の鏡で、
いつものように、軽く胸を目視でチェック。
 
乳がん検診をスルーしてるので、
自己チェックだけはなんとなくしておこうと、
入浴前の目視を、気が向いた時(←テキトー)にしていました。
 
へこみやひきつりはないか。
左右の乳頭の位置に差はないか。
完全に自己流です。
 
たまたまその日は、両手を上にあげてバンザイもしてみました。
 
おや?
左胸の内側の上の方に、小さな小豆大くらいの膨らみが。
年とともに肉が薄くなっていってる胸の上部なので、
肉眼でもはっきりとわかりました。
 
でも、腕をしたに下げると、わからなくなります。
その状態で触っても、どこだったかわからない。
 
もう一度!
またバンザイしたら、しこり出現。
触ったら骨に引っ付いてるようなコリコリ。
 
これが、最初の出会いでした。
 
 
出ましたか…
とうとう出ましたか…
全部背負わせてごめんね…
 
そんなことを、お風呂で左胸に語りかけました。
 
 
その4か月前、自分の収入増加の必要にかられて、転職して入った会社で、
その異常な職場環境に、かなりのストレスを感じる日々でした。
 
こんな状態で働いていたら、きっと何かが起こる、
ガン細胞が芽生えているような気がする、
そんなことを感じずにはいられない毎日だったので、
驚きというより、納得し、ごめんねという
自分の体へのお詫びの気持ちでいっぱいでした。
 
多分ガンだろう。
違っていて欲しいけど、こんなストレスの中現れるなら間違いないだろう。
 
そう思いつつも、やはり断定される怖さと、
治療に未来はあるのかという不安と、
何より検査を受けるだけのパワーがなく、
気にしながらも保留していました。
 
普段強そうにしているけど実は繊細な夫。
仕事でストレスも多いので、今は言えない。
遠方で暮らしている娘にももちろん言えない。
高齢の両親にも言えない。
 
 
誰にも言わずに数週間過ぎましたが、
12月半ば、近所の友達とランチした時になんとなく乳がんの話に。
友達も私も、友人知人で乳がんになった人が4,5人くらいいて、多いよね…と。
二人とも、乳がんで亡くなった友人もいるので、辛いね…と。
 
その話の流れで、
「実はね、しこりを見つけたの。先月。」
と、初めて人にしこりのことを話しました。
 
口に出すことは、その現実に向き合うこと。
つまり、検査に行くこと。
その覚悟をするなら、今だと思って勇気を出して話しました。
 
もちろん、友達はびっくりして心配して…。
 
「怖いけど、検査に行くわ」と友達に宣言し、
私の中で、スターターピストルが鳴った瞬間でした。