若菜が骨折して病院間を右往左往したあの日

入院して、主治医とお話しして

帰宅したら18:30

昼食抜きでこの時間までいたので

空腹感に襲われる


留守番をしていてくれた実家母にお礼を言い、帰宅してもらう

夕食を作る気分になれない

次女に外食しようか?と尋ねると大喜びした


若菜がいると外食なんてなかなか出来ない

不謹慎に思われるかもしれないが

何に1、2度の若菜の入院が

家族の外食のタイミングだ

コロナが流行してから若菜は入院しなくなった

外食は夏休みだけの特別になった


次女は慌てて宿題を済ませ

その間に私は入院の書類を記入し

二人で外食した


どうしても若菜の事を考えてしまい

ぼーっとしてしまう

次女が私の顔をみつめる

そんな事が何回かあり

心配させちゃダメだと気を引き締める

子供は親の様子に敏感だ


夜中に腹痛でトイレに駆け込んだ

空腹に脂っこい食べ物がいけなかったのか

精神的なものか分からないが

自分では冷静でいられていると思っていたけど

意外と追い詰められていたのかもしれない


翌日

入院の書類と着替えを持って病院へ行く

本当に会えない

昨日着ていたズボンと靴下

学校から借りたクッションを看護師から受け取る

上に着ていた服はジョキジョキ切られたので

処分してもらっている

ズボンとオムツ、尿取りパッド、お尻拭き、歯ブラシ、コップ

うちからはそれだけ

病棟入口で看護師さんにお渡しして

それで終了

本当に会えないんだなぁ


どうしても若菜の事を考える

ぼーっとする

あっという間に次女が帰ってきた

一日が早い


翌日は障害児・者の親の会の代表が集まる会に顔を出す

今年度から市の「子ども・子育て会議」に参加しているので、その報告のために参加した

段々と子供の年齢も上がり、親も歳を老い

将来のことについての話題が多い


それが終わると電気店へ

お正月頃から洗濯機の調子が悪かったが、騙し騙し使っていた

若菜が不在の今ならば

業者が何時に来ようが心配いらない

学校の送迎の時間も

お風呂に入れる時間も気にしなくて良い

このタイミングで買い替えることにした

若菜が退院する時に、準備万端にしておこう

私がぼーっとして一日過ごしても

若菜の骨が繋がる訳でもない


土曜日は障害児のママ友の会に誘われた

ダウンちゃんが主流の会だが

若菜ちゃんが入院中なら参加出来る?と

声を掛けてくれた

次女と一緒に参加する

やはり、子供達の将来の話になる

若菜は最終的には入所かな

と、思っているが

知的の子は悩ましい

みんなの真剣な話し合いに

私も若菜の為に出来る事を考える

頑張ろう


若菜が入院中だからこそ

参加できたこと

動けることもある

今しか出来ない事がある

やれるだけやっておこう


主人のいない介護ベッドをついつい覗き込む

次女も「若菜ちゃんがいるような気になる」

と言う

そうだよね

お母さんも同じ気持ち