大切な存在のあなたへ
先日半年ぶりにアルコール外来へ行きました。
夫は去年まで療養休暇を使って外来に通っ
ていましたが今の職場では使えなくなって
しまいました。
なので通院を半年に1回にしたのです。
11時30分の予約でしたが10時45分に受付
をすませました。
早めに受付をすませれば時間通りに診察
してもらえると思っていました。
ところが予約時間になっても後から来た人
が先に診察に呼ばれています。
何でだろうと思って聞いてみると半年空くと
初診扱いになるから再診の人が終わってから
になると言われました。
夫はこのアルコール外来に4年間通って
いて初診ではないのに再診の人より後回
しにされるなんておかしいと思いました。
せっかく早く来ても初診扱いで後回しに
されるならもう来る必要はないのではな
いかと思いました。
2時間位待ってようやく診察を受けた
夫は通信大学の卒業が決まったことや
飲酒欲求がなくなったことやノックビン
や睡眠薬も今はほとんど飲んでいないこ
とを報告しました。
そしてそろそろアルコール外来を卒業
しようかと思うという事を伝えました。
すると担当の先生は「良いと思います。」
と快く答えてくれました。
その言葉に私も夫もほっとしました。
アルコール依存症は治る病気ではありま
せんが外来の通院はひとまず卒業するこ
とになりました。
高速で1時間30分かかるこの病院は毎回
遠いなと思いながら通院していました。
そして担当の先生は夫が再飲酒した時も
怒ることもなくそうですかと静かに聞く
だけでした。
でも見放すでもなく静かに寄り添ってく
れる感じで夫にはあっていた先生だと
思います。
夫と丁度良い距離を保ってくれた先生に
感謝しています。
1回目の断酒の時から数えると約5年近
くお世話になりました。
外来の帰りにいつも夫とご飯を食べに行く
食堂で「最初の頃はビールの写真をみると
欲しくなったけど今は何とも思わなくなっ
たもんなあ。」と感慨深く話しました。
夫は「卒業すると思うとちょっと寂しい。」
と言っていましたが再飲酒してまたすぐに
通う可能性もあるからね
これからも油断はせずにでも気楽にいき
たいと思います。
さて話題は変わりますがスーパーマーケ
ットで眉毛の1㎝上あたりで前髪をぱっつ
んと切っている4歳くらいの女の子を見か
けたことがありました。
私の子供時代はよくある髪形でしたが
最近ではあまり見かけなくなっていた
ので少し驚きました。
お母さんと一緒に買い物に来ているその
女の子を見ていて過去の自分を思い出し
ました。
子供の頃の私は母に髪の毛を切ってもら
っていました。
私は母に「前髪を短く切らないで。」と
いつも頼んでいました。
でも母は眉毛の見える位置で真っすぐに
前髪をカットしてしまうので私は毎回と
ても嫌な思いをしていました。
自分が子育てするようになってからは
子供の前髪を短めに切っておきたい母
の気持ちは良くわかりました。
何度も子供の前髪を切るのは面倒ですか
らね。
でも子供の私は前髪を短く切られるたび
にすごく嫌で嫌でたまらなかったんです。
だから大きくなって美容院に行くように
なると前髪は眉毛が隠れるよう切っても
らえるのですごくうれしかったです。
母に前髪を切られるのは本当に嫌だっ
たなあと今でも思います。
この頃に私の気持ちは無視されるという
傷ついたインナーチャイルドが出来上が
ったのではないでしょうか？
大人から見れば子供の前髪なんてすぐに
伸びるんだからちょっとくらい短くたっ
て別にどうということもないと思うでし
ょう。
でも子供の心は繊細でちょっとしたこと
でも傷ついてしまうものです。
今回眉毛の上で前髪をぱっつんと切った
女の子に会ったおかげで子供の頃に傷つ
いたチャイルドに気が付くことが出来ま
した。
私が出会った女の子が自分の髪型をどう
思っているのかは分かりませんが・・。
でもたとえその女の子が自分の髪形が
嫌で傷ついていたとしても大きくなって
そのことに気づいて自分を癒してあげれ
ば大丈夫です。
インナーチャイルドが傷つくことは決して
悪い事ではありません。
傷つくことで学ぶことも多いので子供を
傷つけたからと言って自分を責める必要
もありません。
私は前髪を短く切られたことで自分の気
持ちを無視されると悲しい気持ちになる
けれど気持ちを尊重されると嬉しくなる
という事を学びました。
大切なのは傷ついたことに気づいてその
自分を慰め癒してあげることです。
あなたは子供の頃に傷ついた事は
ありませんか？
今日も一日断酒が出来ました。
ありがとうございました。
アルコール依存症の家族に振り回されな
いためのインナーチャイルドセラピー