ご覧いただきありがとうございます。
本日、新任校での勤務初日でした。
新しい出会い、ほどよい緊張感の一日でした。
□ このブログの内容
特別支援教育に役立つ
□ あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※ この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけ
られています。
□ 信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、このテーマで58回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
前回のブログの続きになります。
10 パニックを起こす
大きな物音に反応したり、予定変更がいやだったり、夢中になっていることを中断させられたことがきっかけとなり、泣いたり、物を投げつけたりして、周囲を困惑させることがあります。
●大きな音に耳をふさぐ
発達障害のなかには、音に過敏に反応する子がいます。
楽器の音や犬の吠え声、救急車や消防車のサイレンが聞こえただけで、怖がって耳をふさいで泣いたり、その場から逃げようとします。
音だけでなく、においや感触などが不快なために、大声を上げて抵抗する場合もあります。
また、時間割や活動場所が変わるなどの予定変更が受け入れられなかったり、話し合いの場で自分の意見が通らなかったりしたことでパニックになることもあります。
なかには、頭を壁や床に打ちつけたり、自分の頭を思い切りたたき続けたり、手や腕をかむといった自傷行為に及ぶ子もいます。
≪ケースの具体例≫
★パニックとは?
発達障害児が陥る「パニック」には、決まったパターンないが、主に、不適応の状況により不安が強まったときに起こる。
床に寝転がって暴れたり、物を投げつけたり、自分自身を傷つけたり、場合によっては周囲の友だちに手を出すこともある。
◇物の配置や掲示物が変わっただけで不安になる
救急車のサイレンの音や赤ちゃんの泣き声、犬の吠え声、楽器の音などが聞こえると、うずくまって耳をふさいだり、大きな声で泣きわめいたりする。
◇思い通りにならないと自傷行為に及ぶ
思い通りにならないときや、予定変更などで強い不安を覚えたときなどに、頭を壁や床に打ちつけたり、自分の頭を激しくたたくなどの自傷行為に及ぶこともある。
●不適応状態がきっかけに
発達障害の子どもがパニックになるときには、なんらかの理由があります。
ただし、その原因は、周囲の人にはわかりにくいことである場合も少なくありません。
よくみられるケースのひとつとして、大きな音、特定の音に反応してパニックになることがあります。
これは、その音が子どもにとって耐えがたい不快な音であることが原因となって起こります。
発達障害児には独特の感覚過敏があり、ふつうの子ににとっては平気な音でも、強い恐怖や不安をかき立てられることがあるのです。
音への反応だけでなく、予定変更や変化に適応できない、自分の考えや意見が採用されなかった、リレーで1番になれなかったなど、こだわっていることと違う結果が生じた場合も、パニックになりやすいものです。
いずれのケースも、子ども自身が適応しきれない状況に陥り、強い不安や恐怖を感じていることが引き金となっています。
≪なぜそのようになるのか≫
原因となる「不適応状態」がある。
◇適応しきれない状況が起こる。
対応できない予定変更が生じた、自分の意見が通らなかった、友だちにいやなことを言われたなどの状況に、子ども自身が適応できず(がまんできず)、パニックになる。
◇不快な音が耐えられない
独特の感覚過敏があり、特定の音に強い恐怖や不安をかき立てられ、パニックになる
●冷静に対応する
パニックになると、物を投げたりして、周囲の子に危険が及ぶことがあります。
ですから、教室や集団の中から子どもを連れ出し、人のいない場所に移動させます。
移動したあとは、子どもが自然に落ち着くまで見守ります。かまいすぎるとかえってパニックが長引くことがあるため、注意しましょう。
今回は、以上です。
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