ご覧いただきありがとうございます。
□ このブログの内容
特別支援教育に役立つ
□ あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの
具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
□ 信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、56回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
9 手順や配置にこだわる
こだわりの強い子は、掲示物が変わったり、掃除の手順がいつもと違うだけで動揺します。
できるだけ変えない工夫をするとともに、変えることを予告するなどの配慮を必要とします。
● 手順通りでないと気がすまない
教室に置いてある物の位置が変わったり、今まで置いてあった物がなくなっているだけで、不機嫌になったり、イライラしたりする子がいます。
≪ なぜそのようになるのか ≫
新しいことへの見通しがもてない
これまでの習慣やパターンがくずれることで、次に何が起きるのか、どのようにすればよいのかという見通しがもちにくくなる。そのことで、強い不安を覚えるようになる
⇓
見通しをもたせてあげれば、不安は抑えられる
見通しが立てられないことが不安を呼び起こす原因となっている。
変化があることを前もって予告したり、変化したことでどうなるか、何をすればよいかを教えてあげれば、子どもは安心することができる。
● こだわりはある程度許容する
発達障碍児のこだわりは、ある程度許容してあげましょう。
クラスのみんなにも、その子の特性を説明し、物の配置や置き場所は予告なしに変えないというルールを決めておくことが望ましいといえます。
ただし、学校生活では、予測のつかない変更が生じることもしばしばあります。
たとえば、給食の終了時間が遅れたため、そうじ時間を短縮しなければならず、手順のうちのどれかを省略しなければならないといった状況も起こり得ます。
こうした変更を子どもが受け入れられないときは、無理に当番をやらせずに、ゴミを捨ててくるだけでよいことにする、できそうな部分だけ参加させるなど柔軟に対応しましょう。
教室内にいることが難しければ保健室で気持ちを落ち着かせてきてもよいでしょう。
子どもと話し合って、できそうなことをできる範囲でやればよいことにします。
≪ その場での対処法 ≫
『 どうしても急な変化が生じた場合は… 』
〇変化を受け入れられず、イライラしはじめたら、別の部屋に連れて行って落ち着かせる。
○手洗いの手順などにこだわりがあるときは、特別に、1分だけ時間を延長してもよいことにするなど、柔軟な対応をすることも必要。
○本人ががんばれそうなら、できそうなところだけ参加するとか、活動に参加できなくてもそばで見学するなど、かかわりが保てる方法を考えるとよい。
『 こだわりを許容する 』
変化をきらう特性をクラス全員にも説明し、物の配置や掲示物を勝手に変えないというルールを決めるとよい。配置換えなどをするときは、必ず前もって、その子に知らせるようにする。
●変更を無理に押しつけない
予告なしの配置換えなどで、子どもが混乱してしまったとき、もし事情が許すのであれば、きょう1日はもとの配置に戻し、翌日配置換えをするという方法もあるでしょう。
子どもの混乱を軽視して、配置換えなどを強行することは好ましくありません。
何事にも変化はつきものだから、慣れさせたほうがよいのではないかと思われるかもしれませんが、無理な押しつけは、変化の受け入れをますます困難にしていきます。
慣れさせるためには、予告して本人が納得したうえで受け入れさせることから始め、少しずつ変化に対応できる力をつけさせていくことが大切です。
また、変化が受け入れられないことを一方的に非難したり、責めたりする発言や態度もつつしむべきです。
障害による特性は、本人の努力ではどうしようもないものなのですから、自尊感情を傷つけないよう配慮しなければなりません。
今回は、以上です。
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このブログの内容は、月森久江先生、上野一彦先生の本を参考文献としております。
月森久江先生の講演を聞いたことがあり、私の実践とつながることが多々ありました。
よろしければご覧ください。
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□ 期間:1ヶ月
□ 内容
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