ご覧いただきありがとうございます。
□ このブログの内容
特別支援教育に役立つ
□ あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの
具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
□ 信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、49回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
☆☆☆ 生活面におけるサポート例 ☆☆☆
【 ケース 6 一方的に話してしまう 】 Part 3
先生に当てられていないのに勝手に発言する、おしゃべりが止まらない、人の意見を聞かずに自分のことばかり話す子がいます。
コミュニケーションにおける問題となることもあります。
● 黙るサインを決める
クラスで、「授業中に勝手にしゃべってはいけないというルール」を決めて、もししゃべったときは静かにさせるためのサインをつくっておきます。
たとえば、少しざわついたときなどには「注意」(静かにする)という意味のイエローカード、勝手に発言して授業の進行をを妨げたときは「警告」(すぐに黙る)という意味のレッドカードを先生が見せて、子どもが気づくようにさせます。
視覚的に表示することは、子どもの注意を引くうえで有効です。
また、「振り返りカード」を作成して1日の授業を振り返って、静かにできていたかどうかを、本人に評価させる方法もいいでしょう。
よくできたときはおおいにほめ、シールを貼ってあげるなどのごほうびがあると効果的です。
友だちとの会話を助けるために、「相手の話が終わってから話す」「聞くときは、うなずいたり相づちをうつ」など、会話のなかで必要となるスキルも少しずつ教えていきましょう。
〈 問題を起こさないための改善策 〉
□ 静かにさせるためのサインを決める
クラス内が少しざわついたら「イエローカード」、授業の進行を妨げるような発言が見られたときは「レッドカード」を示し、子どもたちにルールを思い出させる
イエローカード:注意(静かにする)
レッドカード:警告(すぐに黙る)
□「振り返りカード」で、授業中の態度を自己評価させる
授業態度がよかった日は、先生もしっかりほめ、ごほうびにシールなどをあげる
● 黙る場面を理解させる
学校と比べると、家庭では、会話やコミュニケーションのつまずきはそれほど問題にはならないでしょう。
家では、授業中のように静かにしていなければならない場面は少ないですし、親やきょうだいが、発達障害の子どものふるまいを大目にみることもあるでしょう。
しかし、たとえば、親が来客と話しているときに割り込んでこようとしたり、電話をかけている最中に話しかけてきたときは、「話はあとで聞くからね。いまは静かにしていようね」と、きちんと注意しましょう。
ただし、「なぜ、ほかの人と話しているときに割り込むの」と責めたり、きつくしかることは避けましょう。
その場面で話をするべきではないことが、発達障害の子どもにはなかなか理解できないのですから、非難するのではなく、「こうしたらいい」とアドバイスするほうが効果があります。
話をしてもよいときと、話しかけると相手が困るときがあることを理解させ、いつならしゃべってもよいのかを判断させる練習が必要です。
● 会話のルールを教える
きょうだいとの会話などを聞いていて、自分のことだけを一方的に話していたり、相手の話をきちんと聞いていない様子に気がついたら、「○○ちゃんも聞いてほしいことがあるみたいよ」と注意します。
家庭ではあまりきびしく訓練する必要はありませんが、家族の間で、「話の輪に加わりたいときは、『ぼくも入れて』と言う」「話を聞くときは相手の目を見る」といった基本的な会話のルールを確認する機会をもうけるといいでしょう。
〈 家庭こんな配慮が必要です 〉
ロールプレイで「聞き役」の練習も
話し手の役
聞き手の役
自分のことだけを一方的にしゃべりたがる子どもに対しては、聞き手に回ることの大切さも教えるべき。聞き役と答える役を交替にロールプレイで演じてみるとよい
今回は、以上です。
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