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このブログの内容

 

 特別支援教育に役立つ

 

あなたが得られること

 

 LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…

 発達障害がある子どもたちへの

 具体的な支援のしかたを、

 学習面・生活面・行動面から紹介

 

 ※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。

 

信頼性

 

 私は、小学校教諭を定年退職しました。

 

 その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。

 

 学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。

 

 現在も、特別支援学級担任として勤務しています。

 

 そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。

 

今回は、31回目になります。

 

過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。

 

※ 学習支援ツールを活用しよう

 

学習でつまずきやすい発達障害児をサポートするさまざまなツールがあります。

 

学習の理解を進めるために活用してみましょう。

 

□音読補助シート

 

読んでいる行だけを目立たせて、多の部分が目隠しできるため、行を間違えずに読める。

 

目で文字を追い続けながら読むことが苦手で、行を飛ばしたり、同じ行を繰り返して読んでしまう子どもに向いている。

 

□ 数ものさし

 

算数の時間は黒板に掲示する

 

子どもに持たせる

 

数の概念がしっかりしていない子どもには、数の並び方を目で見える形にすると覚えやすくなる。

 

黒板に貼ったり、机の上に置いて使うと理解しやすくなる。

☆☆☆   生活面におけるサポート例   ☆☆☆

 

【 忘れ物が多い 】  Part1

 

発達障害児のなかには、記憶力の弱さのために忘れっぽい子がいます。

 

忘れ物が多いだけでなく、友だちや先生との約束を忘れてしまうこともあります。

 

● ひんぱんに忘れ物をする

 

発達障害児のなかには、いろいろなことをすぐに忘れてしまう子がいます。

 

何度注意されても、同じ物を何日間も続けて忘れてきたり、毎日のように宿題を忘れたり、忘れ物をしない日の方が珍しいくらいの子がいます。

 

また、学校からの手紙やプリントを親に渡し忘れる場合もあります。

 

これらのケースでは、連絡帳をきちんと書いていないことも少なくありません。

 

記入したとしても、連絡帳を確認することを忘れるため、連絡帳の意味がなくなってしまいます。

 

そのほか、自分の持ち物であることも忘れてしまって、落としたり、なくしたりしていても、いつまでも気づかない場合もあります。

 

〈 ケースの具体例 〉

 

① 忘れ物や宿題忘れが多い

 

持ってくるべき物を忘れたり、宿題をやってくるのを忘れたりする。

 

② 友だちとの約束も忘れがちになる

 

放課後に遊ぶ約束などをしても、そのことを忘れて待ち合わせ場所に行けなくなる。

 

③ 先生から指示されたことを忘れてしまう

 

「昼休みに職員室に来なさい」などと言われたことを忘れてしまう。

● 記憶しておくことができない

 

発達障害の中でも、ADHDの子どもはすぐに忘れてしまう特性があります。

 

これは、注意されたことや指示されたことを、しばらく記憶にとどめておく短期記憶力が弱いために起こることであり、不真面目さや先生への反抗心から起こってくることではありません。

 

例えば、宿題があることを連絡帳に書き留めたとしても、帰宅後には連絡帳を見ることを忘れて、宿題をやらないままにしてしまうか、もし、思い出して宿題ができたとしても、翌朝、家を出るときにはそれを持って行くことを忘れてしまうといった様子です。

 

いくつかの手順を踏む課題なども、最初にひととおり指示しただけでは、手順を踏んでいる途中で、その先を忘れてしまいます。

 

記憶にとどめさせる方法としては、メモを取る習慣をつけさせたり、忘れたことを補う工夫をします。

 

また、確認する習慣をつけるようにします。

 

〈なぜそのようになるのか〉

 

記憶力の弱さがある

 

指示などを一時的に記憶にとどめておく力が弱い

 

□ よくある誤解

 

× 指示を聞いていないのではない(指示されたときは聞いていても、あとで忘れてしまう)

 

× 不真面目で忘れてしまうのではない

 

× 先生に反発したり、友だちを困らせたりするために、忘れたふりをしているのでもない

 

□ 記憶を高められるか

 

生まれつきの障害なので、訓練などによって、記憶力そのものを高めることは難しい。

 

□ では、どうすればいい?

 

・ 記憶力に頼らずに、覚えておける方法、必要なときに思い出せる方法を用いる(メモをとるなど)

 

・ 親や先生に「忘れていた?」と、たびたび確認してもらう。

 

・ 忘れても大丈夫なように、予備を用意したり、持ち帰らなくてもよいようにするなどの工夫をする。

今回は、以上です。

 

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 このブログの内容は、月森久江先生、上野和彦先生の本を参考文献としております。

 

 月森久江先生の講演を聞いたことがあり、私の実践とつながることが多々ありました。

 

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