時間の流れは非常に残酷であり、刻一刻と私に迫ってくるかのよう。そうして少しづつ、一つづつ、見えるものや出来ることが潰されていってしまう。
それまでそこにあったはずのものが、急に無くなっていることに気づく。私は昔、宇宙飛行士になりたかった。

賞味期限が近いので鶏肉と卵を使い切ろうと思い、久しぶりに得意料理と自負するところのオムライスを作ることにした。
実に半年以上、いや一年か?とにかく相当長い間作っていなかったけど、まあ私の手にかかれば余裕っすよとか思ってチャレンジした。全然ダメだった。


私は一時期「オムライスを完璧に作れる女はすごいモテる!」と確信し、朝昼晩と学校にも行かずオムライスを作り続けた時期があった。
食傷気味とかそういうレベルではなかったが、私はモテるために努力したのだ。
その甲斐あって、とろとろの半熟卵をクルリと巻いた至高のオムライスを作れるようになった。しかし、そのはずだったのだが、いやぁ時間の流れってのはつくづく残酷なもんだのう。

味はディ・モールト良いのだが、見た目の問題。単純な技術が足りない。卵が巧く巻けず、ぐっちゃーとなってしまうのであった。まきますか まきませんか。わたしはまけません。とにかくコイツは再び修行する必要があるってこった。

そういえば一人暮らしをするまでは私に出来る料理なんてほとんど無かった。
ツナ缶とマヨネーズを和えて御飯の上に乗っけて満足するレベルだった。
だから一人暮らししたら少なくとも30品は作れるようになろうと決めていた。
でも多分30品くらいなら余裕で作れる。
というより、ネットで簡単にレシピを調べられる昨今においては料理なんて手順どおりに作れば誰でもある程度のモノは作れるに決まっているのです。
誰でも出来るのです。

が、オムライスはそうはいかない。味付けは出来ようとも、卵でクルリと包むには「技術」が必要なのであって、つまりそれが出来る女と出来ない女の差なのだ。
言わずもがな出来る女はモテる。
オムライスが作れる女はやっぱりモテるはずなのだ。
気をつけたほうがいいよ、肉じゃがとか実は簡単だから別に作れても家庭的じゃない。
むしろいまどき肉じゃがをステータスにするような女は確実に地雷。避けるべき!


私は再びオムライスを巻ける人間になる。
そしたら周りにアピールしまくる。
あれ、でも実はちょっと前にもアピールしてたけどちっともモテなかったぞ。
足りなかったかな。
口だけの女は世界に溢れてるからなー。
ココは「私、オムライスめちゃ得意だよ!」と言って次に会う時にはオムライスを持参するくらいじゃないとダメだな。
家で作って学校とかに持って行けばいいのかな。
でもアピールする相手が研究メンバーしかいないしなぁ。
こいつは弱った。
作ったオムライスの画像だけをUPし続けるブログとか作ったらモテるかな?うそですどうでもいいです。
そう言われたのは深夜一時に差し掛かる辺りだった。
バイトを終えた私は店長と共に焼鳥屋で飲み、さらに誘われるままスナックへと連れていってもらった。

いなたい雰囲気のスナックで、泥酔しないように気をつけながら飲んでいた。周りには店長の他、常連さんや同業さんばかりで皆知っている顔ばかりだった。

歌を歌うよう促され、適当に歌っていると、いつの間にか客同士の喧嘩が始まっていた。流れがまったくわからんが、焦るばかりでした。
私ごときが止めに入るのもなんだかおこがましく感じ、地味に隅の方で止めることしか出来なかった。
大人の時間っていうのはつまるところ、大人が子供になる時間なんだろう。

店長と帰り、コンビニで別れた。
帰宅してバタリと寝たのがたしか4時前か。9時に起きれてよかった。
早い起床だ。しかし二日酔いがひどい。弱くなったもんです。


ブログ書き溜めしてたので一気に更新しまーす。

兄から電話が来た。

気づけば二時間近く話していた。

昔は兄といえば暴力と傲慢の象徴であり、「命令を聞かないから」と殴られ、「目つきが気に食わない」と蹴られ、「新技考えた」と投げ飛ばされたりしていたものだが、お互いに丸くなったものだ。

兄は仕事を辞めたというので理由を聞いてみた。

「自分探しのため」とか言われたらどうしようかと思っていたが、最初から金だけ溜めて早めにやめる予定だったらしい。

就職の理由も「大学で教授に『就職する気なんて無い』と言ったら馬鹿にされたから、ムカついて就職活動したら一社目で内定もらったから儲けモンだった」と。

四年次の五月前には内定が取れたので後は遊びまくりだったらしい。

いいな。

今後のアテももう見つけてあるらしい。

何故こうも違うんだろう。



昔は音楽の好み一つとっても話が合わず、「お前はわかってない」的な言い争いをしたものだったが、

今は「広瀬香美最強」「あと大黒摩季な」と絶妙なコンビネーションを発揮。

コレが時代の流れなのね。


また、私に相変わらず男っ気が無いことを心配された。

兄は両親に相談されたという。父には「何でアイツは男の子に興味を持たないんだ?気持ち悪い」と言われ、母には「あの子はレズなのかしら?なんとかならない?」と言われたらしい。

ひどい親だ。私も一応、「頑張って彼氏つくるわ!」と言ってみたがのだが「ああそう」と流された。

用件を伝えられて電話を切った。乗り切ったモン勝ちだから、好きなことやれと言われた。無難に就職して無難に生きることはお前には難しすぎるからやめておけと言われた。

良いんですね?

じゃあ好きなことする。

そのつもりだったけど。

兄も会社を辞めて好きなことを始めるらしい。

いい感じ!しかしまあ両親の老後が心配。