「日本銀行」の本店本館は、1896年に竣工した国の「重要文化財」にも指定されている貴重な建物です。
日本人建築家が手掛けた最初の国家的近代建築と言われています。
その日本人建築家とは「辰野金吾」氏。
「東京駅丸の内駅舎」「岩手銀行赤レンガ館」等多くの名建築を残した事で知られています。
その日本銀行本店本館の見学をして来ました。
(現在、この建物では日本銀行の業務は行われていません)
予約に関しては以下のリンクでご確認下さい。
私は朝一番、9時30分からの会に参加。
15分前に集合して、予約の確認や荷物検査の後、見学ツアーが開始しました。
最初にビデオで日本銀行の役割の説明がありました。
昔、学校で習ったかも知れないのですが、良く覚えていなかったので、とても勉強になりました。
そして本館内を巡ります。
尚、写真撮影出来る所は限られており、撮って良い所に来たら案内係の人が教えてくれますので、それ以外の所は全て撮影不可となります。
「客溜」と呼ばれる銀行窓口のある客用広間。
地下金庫エリア。
紙幣や金塊のレプリカが飾られています。
人気なのは、1億円分のレプリカを持って重さを体感し、記念撮影も出来るコーナー。
私も持ってみましたが、重さは約10キロで、大きさもそれ程ではないので、いつか何処かで本物に出くわしても
「これなら持ち逃げできる」と確信しました(笑)。
そしてやはり最高に素晴らしいのは中庭。
階段までが美しかったです。
ところで、日本銀行本館を上空から見ると漢字「円」、つまり日本の通貨の字の形になっていると聞いたことがありませんか?
私もそう聞いた事があり、確かに写真ではそう見えるので、今までその説を信じて来たのですが、どうやらそれは真実では無いようです。
見学ツアーの案内係の人によると、本館の着工当時
(1891年)、紙幣で使われていたのは旧字体である「圓」でした。
新字体である「円」が紙幣に使われる様になったのは1946年になってから。
ですので、円の形に見えるのは偶然と思われるとの
事でした。