おはようございます。

 

平日のこの時間は静かです。

平穏。

平和。

物音しない。

私がパソコンのキーを打っている音がしているだけ。

 

この家は完全防音ではない。

62年前に建てられた家に増築とリフォームを重ねてきた

古い昭和漂う田舎の一軒家です。

周りは、マンションが建ち、

いくつかの分譲地ができ、

嫁に来て38年、この家の周りの風景は

目まぐるしく変化しました。

 

家々の形は変化しています。

耐震、台風にそなえてとスタイリッシュな家々が建ち並んでいます。

 

周りの家は、建て替える家が増えてきました。

年金生活者となった方々がやっているのです。

主人と不思議に思っています。

今の世の中、、、土地と家があり年金生活者でもローンができるのだろうか?

と。

 

私の主人の父、、、義理の父ですが、

退職してから隠居の家を建てると言って建てました。

「今度こそ、自分の建てたいと思う家を建てるから口出しをしないでくれ。」

と、言ってきた。

二世帯住宅を立ててくれるものだと思っていたが、、、叶わなかった。

どう見ても隠居の家のサイズではない。

 

家が出来上がり数年した時だった。

役所の下水道課の担当者が家に来た。

(下水道の整備)

この家の敷地と建物の図面を見せてきて、下水道の工事について説明してくれた。

図面を見て、、、これはどういうことだろう?

土地の名前と家の持ち主の名前が、、、聞いていたのとは違う、、、。

私は

「この図面は、間違いではないでしょうか?」

担当者は二人で来ていた。顔を見合わせて

私の方を見て

「これは役場にある台帳をコピーしたものです。

 間違いではありません。

 どういうことでしょうか?」

と、聞いてきたので自分が聞かされていたことを答えた。

役場の方は優しい、、、わたしの嫁という立場を考えて言葉を選び

「そうですか。

 役場に届けられている内容がこの図面となっているので、これに添って説明をさせていただきます。

 土地や家の名義については違う課が管理しているので、

 まずご家族で話し合われてからのがいいと思います。」

と、、、。

 

そう、私はこの家に嫁いできてからというもの、真実を伝えられたことが無い。

後で知って寂しい思いをするだけだ。

大事なことを話し合うときも、私だけは加われない。

 

でも、義理の父が家を建てるにあたって

ローンが組めなかったから、息子である主人の名でローンが

出来たと知った。

そして、土地を購入するにあたっても主人の名でであった。

私が聞いていたのは、私たちが住んでいる家の名義を主人に変えたとだけだ。

それにしても資産税は高いなと思ってきていた。

固定資産税の通知は、義理の父が管理していて、私たちには見せてもくれなかった。

よくぬけぬけと私に

「家を建てたいなら、自分らで建てろ。」

と、言えたと思う。

二重ローンが組めないことなんて知っているはずです。

主人が

「俺は、もうローンを組めないんだよ。」

私は

「なんで?」

主人は

「借り過ぎているんだよ。」

私は

「どういうこと?」

主人

「親父に頼まれて名前を書いただけだ。

 それに、、、他にも俺は借金している、、、、、、。

 こんなことになるなんて、、、いいじゃんか家なんか建てなくたって。

 親父が建てた家が、いつかは俺のものになるんだから。」

「何もわかっていないね、、、。

 あなたには、娘二人がいる父なんだよ。

 親父が一番じゃないんだよ。

 娘二人のこれからを、生活を考えてやるのが親である父親が

 まず考えてやるんでしょ。

 いい、人の寿命が、今、何年か知っている?

 これから、あなたの親は20年、30年、40年と生きるんだよ。

 あなたたちが住んできたこの家は誰が汚してきた?

 壊してきた?

 直すとこばかり。誰が直し賃を払っているの?

 なぜ、お義父さんの言いなりなの?

 なぜ、考えないの?」

 

こんなやりとりをした。

 

この家の問題は、、、亡くなった義父への依存心が強すぎることだ。

誰もが疑問を持たない。

逆らえば可愛がってもらえないと義母は言う。

恩義があるからと主人が言う。

夫婦の在り方。

親子の在り方が

変になっている。

 

義理の父に私は尋ねた。

そしてこう言われた。

「何も、お前らにローンを返せとは言ってないし、負担をかけていないだろ。」

と。

私は、ローンが組めないことと、主人の借金のことと、名義のことと税金の支払いと、

家の修理代金のことを伝えた。

義父は

「俺のが何倍も払っている。

 嫁が俺に何を言っている!!!」

と、激怒。

落ち着いて、話は、もうできない。

 

孫ができたら、孫が過ごしやすい家づくりをするものではと。

もう、そういう時代ではなくなったのだろうか。

 

高齢者の勝手な理不尽が通る世の中となったのだろうか。

これでは、一緒に住みたいと思う気持ちは、、、。

忙しく働く親に変わって、

孫育てはおじいちゃんおばあちゃんの役目ではなくなったのだろうか、、、。

次世代を育てる、、、

 

こんなことがあったので、

今は、年金生活者はローンが組めるんだなと感じたことなのです。