人前で、初めて、一人で歌ったのは、
大学4年生の時でした。
私は、ESSという、英語を使って活動するクラブに入っていました。
大学入学時は、CAに憧れていたんです。
部活では、ディスカッションをするグループに入りました。
人前で話すのは相変わらず苦手です。
ただ、自分のことを話すわけではないので、
準備した内容を話していました。
他大学との交流の機会もあって、
年1回、関東に遠征しました。
代々木にある、
国立オリンピックセンターで、1週間、合宿します。
昼間は、他大学の人たちとテーブルを囲んで議論です。
夜は、みんなで反省会をして、翌日に臨みます。
行事のたびに、校歌をみんなで、
数え切れないぐらい歌いました。
何回歌っても、小さい声しか出なかったですね(笑)
ESSには、新聞を作ったり、
スピーチをしたりと、さまざまな
セクションがありました。
全体で集まって、
洋楽のポップスを一緒に歌う
時間もあります。
音楽の好きな人が多かったなぁ。
シカゴの名曲
『素直になれなくて』
が記憶に残っています。
卒業前になると、4年生は、
部員たちの前で、ひとりずつ
お別れのスピーチをします。
その時、洋楽を一曲歌うのが、
恒例になっていました。
人前で歌う!ピンチです(笑)
どんどんそのイベントが
近づいてきます。
後輩たちも見ているし、
ここは歌うしかありません。
見栄っ張りなので、
必死で、歌えそうな曲を
探します。
ジョン・レノンの『LOVE』を
見つけた時は、やった!と思いました。
♬Love is real, real is love♬
で始まる、シンプルな曲です。
スローテンポで、高音もないし、あっという間に終わる短い曲です。
しかも英語が簡単(笑)
マイクもあったので、囁くように歌ってしのぎました。
この時は、なんとか歌えて、ホッとしました。
歌いやすい曲を選んでよかった!
自分ことを話すのは苦手でも、部活を楽しんでいました。
でも卒業後、同級生の男子から
こう言われました。
「(1年後輩の女子の)〇〇が、
もっと先輩(私)の話を聞きたかったなぁって、言ってたよ」
あちゃー。。。
後輩が私の話を聞きたいと思っていただなんて。
戸惑いながらも、大事な機会を
逃してしまったような、切なさと寂しさが残りました。
卒業後は、新聞記者になります。
話を聞いて書くことは、好きでした。
駆け出しのころの原稿は、
支局長の添削で赤ペンだらけでしたが(笑)
ある地方の支局員として、
警察や裁判所、役場に学校、病院、街など、いろんな場所で、
取材していました。
書く仕事を選んだはずなのに、
また歌が追いかけてきました!(笑)
仕事の付き合いで、
カラオケに行くことがありました。
デュエット曲『ふたりの大阪』や、
テレサ・テンの
『時の流れに身をまかせ』などをを歌いました。
声なんて出ていませんが
みんな酔っ払っていて、聴いていないので、
この頃はわりと平気でした(笑)
仕事がすごく面白くなってきた3年目の終わりに、
私は当時、悩みに悩んで、人生のある選択をします。
【次回に続きます】