忙しい日々を送っていても心の中の ある一部分を見ないように毎日生きている
なんとなく楕円形の靄のような感じに思う
その靄の中を見ないようにして過ごしている

うっすらと見えそうになる時はすぐに目を瞑る 見えても見ないふりが上手くできるようになったと思うけど 近くにいない 

そんな気もして

それが悲しい

数えきれない喜びもあるはずなのに

思い出すことが悲しいなんて

何もない時は深く沈んでしまうから何かを詰め込んで時間を埋めている
出かけるといえば観音様をお参りすること

娘の友達とも時々会っている

悲しくもなるけど 忘れてほしくないから 


事情を知らない人は出かけている私は人生を楽しんでいると思うだろうか 知っている人はもう大丈夫なんだと思うだろうか


違う
違うよ
心の中を叫びたい気持ちもある

いまだにこれは現実なのかと誰にでもなく問いかける 返ってくる言葉はない

自分がひとりいるだけ


突然涙が溢れて止まらない夜もある

急に前に進める時もある


そうやって繰り返している

これからもそうやって歩いて行くんだろうか