雪組全ツ「誠の群像」ざっくり(でもないかも)感想 | Vita felice パンとオタクの家

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初日の感想を急いで書いたので、昨日2公演観劇した感想を主な人物について書いてみます。


*「土方歳三」望海風斗*

規則を破った者は切る。
例えそれが誰であっても必ずやる。
自らをそう仕向けて隊の結束を崩さない様、鬼になった土方。
冒頭から鋭い目つきで客席にも睨みをきかせて、だいもんの土方が登場します。
土方歳三は、真面目で不器用で純粋でもあり…そんな土方の側面もすべてを短い時間の中で的確に出されていました。
だいもんにとって、やりたかった作品であり人物だったと言うだけあって魂の入り具合が半端なかった感じです。
☝️ツボは、池田屋。
小ちゃい階段になりましたが、殺陣の動きにもスピード感があります。
そして、土方が一度舞台からはけて再度階段上に出てくるのですが、中央で腰を落として刀を構える姿がとんでもなくカッコイイ!
目の前であの姿を見せられたら、切られて本望だわ…と呟いてしまう程。
お見逃しなく👍


*「山南敬介/榎本武揚」 彩風咲奈*

咲ちゃんは、山南と榎本2役。
山南として粛清された後、ひと場面挟んですぐに榎本として登場しています。
そこが唐突で違和感が無いわけでは無かったのですが…。
そこのところの作り込みがしっかりしていないと、山南風味な榎本になってしまいますが…タイプが全く違う人物なので、比較的いい感じに演じ分けていらっしゃいました。
優しく穏やかな山南が、咲ちゃんの雰囲気に合っていて良いです。
人がいい故に、新撰組に留まれなくなりあえて居場所を知らせるかの様に置き手紙をして出て行く…そして沖田が追ってくる。
そこまでをもっと柔らかく出しても良いかな…と思いましたが。
ちょっとダントンを思い出しちゃいました。


*「沖田総司」・綾凰華*

沖田のイメージがそのまんまのあやなちゃん。元々明るくとてもハキハキした青年なのですが…あやなちゃんはそんな沖田をとてもカラリと演じていました。
土方が心を開くことのできる存在(近藤とはまた違った意味で…)である事がとても明解に現れています。
と言うか、沖田の前では素直になってしまう土方。
多分、沖田にからかわれてほっぺが赤くなっているだろう…土方が想像出来ます。
こんな沖田とのやりとり…かなり好きです。
なので、後半はかなり切ない。



*「近藤勇」奏乃はると*

人の良さがよく出ている近藤にわさん。
実際の近藤はイカツイ感じですが、にわさん綺麗…。
近藤は、芝居後半で土方に自分を解放してくれと言いますが、それは局長として最後は自分自身で決着を付けたかったのでは…と思います。そうする事で土方には土方の生き方を貫いて欲しいという思いがあったように感じます。
本編での捉え方とは違うかもしれませんが、お互いが固い絆で結ばれておりお互いを思いやっての結末だったと思わずにいられません。
そんな風に、にわさんの近藤は感じられました。
マクシムとサンジュストの関係に似ているかも。


*「勝海舟」 彩凪翔*

関西弁な翔ちゃんがあれ程に江戸っ子ぶりを発揮してくださるとは…こちらも実物よりも細身で綺麗な海舟さん。
滑舌が滑らかで凄く理路整然としていて、そこそこな情もある人物に演じていらっしゃいます。
土方の最後のシーンの後に歌っていらっしゃいますが…ここで涙溢れそうになりました。
なんだか、土方最後の場面までは涙が全然出ないんです…今回。
スミマセン…私だけかもしれません…周囲の方はズルズルですから💦
何故だか、勝海舟の歌で涙する…。
ご覧になられた方はいかがでしたでしょうか…?
結局、この芝居を牛耳っているのは勝海舟なのかもしれませんね。


*「堀内伊助」 眞ノ宮るい*

役としては、直ぐさま粛清されてしまうのですが…。
はいちゃんは長州藩士としても登場していて、今回とても目が行きました。
和物が似合うなぁ…と。
今まで、ほんわかした印象だったのですが…「ひかりふる…」で少し印象が変わったかな…と感じていました。(新人公演は別として)
ただ、堀内という人が実際にいたかどうかわからないので役所に感してはわかりませんが、長州藩士としての姿が印象的でした。
かなりカッコイイ…。


*「お小夜」真彩希帆*

土方さんとの関係が、とても良いです。
武家の娘とは言え苦労をし尽くしたお小夜。そんなお小夜の純粋さに土方は惹かれたのかな…と思わせる真彩ちゃんのお小夜です。
歌については皆さんご存知だと思いますけれど、劇中で歌う歌はどれもお小夜としてそのままの気持ちを表現している所はだいもんと同じで。
トップお二人ともが歌と演技共に高いレベルだと言う事実、本当に奇跡としか言いようが無いです。
こんなお小夜ならば、土方が惚れるのも仕方がないな…と納得です。


主な配役&はいちゃんについて思うところを書いてみました。

20年前の作品の再演ですので、ツッコミどころは多々あります。

が、個人的にはこの作品を「男役・望海風斗」を愛でる為の作品として楽しみたいと思っています。


✨魔の2日目
と、だいもんが時々口にする公演2日目。
昨日はまさに…魔の2日目でした。

マチネの芝居で、沖田と土方二人カーテン前での芝居。
土方の草履の鼻緒が緩んだので草履屋に寄る…というシーン。
いきなり土方

「草履屋に寄ろう…」

⁇…
鼻緒は…?
ってか草履は…?
まさかの土方、裸足で外出した…?
という事で、本来ならば脱いだ草履を打ち捨てて裸足で…ってなるんですけど、当然打ち捨てる草履は無いようで…しれっとそのまま歌って凌ぐ…という結果に。

履くべき草履が履けなかった事情があり、急遽沖田と打ち合わせをしてそのまま出たか、もしくは土方履き忘れか?

ソワレ…土方、近藤を粛清してしまいそうになったらしい。
私は見ていたのに気がつかなかったのですが、友は聞き逃さなかったそうで…。
高田を近藤と言ってしまったらしい。
そこは、聞かなかった事にするしかないですよね…アブナイ。

ショーでもちよっとした事がありまして…昨日は本当に魔の2日目。

最近のだいもんにしては珍しいな…と思います。(最近の…って失礼ですけどw)

体調がもうひとつなのか…と少々心配で。

どうか、最終地点の蝦夷まで元気で全力投球出来ますように❣️


長文お付き合いくださり、ありがとうございました。
ショーについてはまた後日。