2014年の抱負 人間万事塞翁が馬 | 若さんのつれづれ日記 ~前伊那市議会議員 若林敏明 オフィシャルブログ~

2014 新春を迎えて                       伊那市議会議員    若林敏明


皆様には新年を迎え益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。


★不安解消こそ元気の源

 今年は午(うま)年ですので、すべてウマく行くといいのですが、現実は厳しいものがあります。雲行きの怪しい国政、景気回復には実感がなく、福祉も教育もお金がかかり、加えて4月の消費税増税、農業政策の転換、・・・まさに「不安な時代」の到来です。4年前「雇用・介護・環境・子どもなど仕事や生活の不安を解消することこそ元気の源」と訴え再び市議会へ送って頂いたのですが、皆さんのご期待にどこまで応えられたのか覚束ない私です。今後も「不安解消」の志を貫きますのでどうか引き続きご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。


★改めて問われる生き方暮し方・・

 万事前向きに、油断せず さて、この4年間の取り組みを総括すると、どの子も育つ地域の保育・教育、中間ごみ処理場建設の安全性確保、懸案の幹線道路整備、中心市街地をバラ咲く街角に、銭湯廃業と町中居住、小水力発電の推進等々に取り組みましたが、何と言っても3.11東日本震災の救援・復興支援活動に参加した経験は大きな出来事でした。ボランティアを募り23回東北へ送り出し、私自身も8回現地に入りしました。また、原発事故で避難している福島の子供達を、夏休みに伊那へ招待しました。これらの経験は上伊那広域の大規模災害発生時の対応(受援や拠点設置)や専門部署の設置に活かしました。また、市議会としても原発からの段階的撤退を採択し、原発に頼らない小水力・木質バイオなどの自然エネルギーの開発と節電を推進すべく、新エネルギー担当委員長として取り組みました。震災は人の生活観や人生観を変えました。私も改めて「本当の豊かさとは何か」自問しながら取り組む所存です。「人間万事塞翁が馬」(じんかんばんじさいおうがうま)の故事通り、悪いことがチャンスにもなり、良いことがピンチを招くこともある、その場の状況に一喜一憂せず、常に前向きに、かつ油断せず取り組みます。  


 ★ 少子化時代を見据え、 「里に暮す」「まちに暮す」

 若者定住策を今後を展望しますと、景気回復はなかなか実感できないでしょう。しかし景気は結果であって根本原因は少子化時代の到来にあります。伊那市もすでに毎年500人程が減り、人口7万人を切っており、税収は10億円も減りますし、消費拡大は望めません。伊那市が健全財政を維持するには、限られた財源の中で政策に優先順位つけなければなりません。しかし、高齢者・障がい者・子どもの福祉と教育は地方自治の根幹であり、無闇に削るべきではありません。従って限られた財源の中で私は「若者の定住」に傾注投資すべき時だと考えます。農業・工業・商業・サービス業など、長引く不況下、担い手が養成されないままで来ました。技術を習得し、新たに挑戦しようとする若者(生産人口)が増えない限りは生産も消費も増えません。私は行政と住民の協働により、若者が「里に暮す」「まちに暮す(まち中居住)」ための「住居」「仕事」「子育て」など環境整備に取り組みます。空き家や空き店舗の活用、インターネット接続環境の整備、地域づくり団体(NPO)の創設支援等々。皆様にもご提案やご助言も賜りたく宜しくお願いいたします。