もしも明日 世界が滅ぶとしたら・・・僕は何をしているだろうか?
その答えと・・・今日の僕がしている事が同じでありたいと・・・僕は思う。
春になると、若葉治療院には 専門学校の学生さんが多く学びにくる。
何も教えられる事はないけれど・・・一緒に学ぶ事なら 多くあると思う。
学生さんが 『先が見えない事が不安』 と言った。。
・・・ 僕は思う。
先が見えた人のほうが・・・もっと不安になると思う。
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若葉治療院の清水院の工事が始まる。
「なぜ清水に作るんですか? 」と聞かれたときに 明確に答えられなかった。
ただ、作らなければならない。 そんな衝動に駆られている。
遠くから 患者さんが来なくても済むように。
繰り返される毎日に精いっぱいで 先など考える余裕もない。
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そんな忙しい毎日でも、週に一度は道場に足を運び
自分の学びの為に 鍼(はり)をうつ。 だいたい 0:00をまわる。
開脚ストレッチの硬さ ・・・ 『技術屋なら 誰にもできない事をやれ』 と・・・
一本の鍼(はり)に思いを込める。 鍼先を触れるだけの繊細な仕事・・・
治療前 治療後
治療前 治療後
蹴上げた時に逃げる体幹・・・五分で軸を出す。
反らない後屈。膝の一点で反らしてみせる。
治療前 治療後
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何かが足りない。 それは 『何か』 ではなく、
本当は・・・自分の中で答えが出ている 。それが悔しい。
「若葉さんは、20年も今の仕事してるから、
もう学ぶことなんて ないんじゃないですか?」 と ・・・訊かれたけど
30代から、40代にクラスが変われば・・・また・・・40代の部の初心者になる。
謙遜じゃなくて・・・本当にそう思う。
40歳になって、目指すものが変わってきた事を 明確に感じる。
30代は・・・治す事、とにかく 結果を出すこと・・・ スピードと即効性。
結果を出すととこそ自分が生きるすべだと追い求めてきた。
今は、明確に それとは違う目標が見えている。
打撲で膝が曲げきれない。 一本の鍼で曲げてみる。
求るものが結果と即効性ではないと気付いた時・・・
何をやっても足りなく思う。
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世紀の天才と言われた アイン・シュタイン先生ですら、
「私は天才ではなく、誰よりも一つの事と長く付き合い続けただけだ」 と言った。
学生の頃は、そんな言葉に励まされ、心躍る日もあった。
しかし、40歳も過ぎると 『格』 の違いや 『分』の違いを感じてしまう。
一つの事に消費した時間と、使った鍼の本数なら同年代には負ける気もしない。
どんなに長く 一つの事をやっても大成せずに消える人は多くいる。
努力は必ず報われるとか、成功するまでやれば成功するとか・・・
そんな言葉は 成し遂げた人にのみ適応する事であって・・・
どんな成功者が放つ名言も 綺麗事に聞こえてしまう40代。
それでも・・・今の未熟な自分を受け入れて
人と比べずに 自分には何が足りないのか?
そんなモノを追い求めて努力すれば・・・
天才にはなれなくとも・・・
成長することくらいなら 僕にもできる。
何がしたいのか? ・・・そう問われれば
それは自分にもよく解らないけど・・・・
ただ解っているのは・・・
偉くなりたいとか、凄くなりたいとか ・・・ そんな くだらない事じゃなくて。。。
はやく ・・・ 一人前になりたいと。。 そう思う。