インソールを作る前に、インソールを解析してみます。(足底筋膜炎 つづき )
通常、インソールを作るとき、フットプリンターや、フットビューで足圧を測ったり、
若葉治療院では オリジナルな方法で、
直接 インソールにかかっている圧力を解析します。
だって、 シューズの中は 平面じゃないでしょ??
例えばココ。 シューズのアウト・ソールが一番削れていた部分。
シューズのインナーを指でなぞると 両方とも ここに凸がある。
しかもコレ 左だけある穴!
穴の周りのプラスチックの淵 !
「足への負担が気になる方へのNIKE FREE」
・・・だったはずが、
センサー入れる穴の淵のプラスチックが
足の裏に負担かけてませんか??
アウトソールの削れ方の不均衡は これが原因のような気もする ^^;
ここのポイント。
ここに圧力がかかっていない。
足底筋膜炎つづきです。 歩行時における足の裏の荷重がかかる順番は
↓
2 小指の付け根より
↓
3 親指の付け根より
↓
4 人差し指、親指
こんな順路で、ちょうど
土踏まずを回避するように移動します。
これを “煽り運動”といいます。
これが自然に行えるためには、
腰が反っていないこと、
膝に異常がないこと・・・と、
背中や首の筋肉まで連動して “煽り運動”が発生します。
こんなに反れるようになったランナーの記事を
上げましたが、それは、体は緻密に連動して動くからです。
この 1 → 2 → 3 → 4 の荷重移動が 上手くいかない場合、
たとえば 1 → 3 → 4 と 抜けると
シンスプリントや、足底筋膜炎を併発しやすい・・・と僕は思うのです。
調子のイイ ランナーのインソールの荷重はこんな感じ。
ここのポイントが
シューズの中央より前にあること。
ここのポイントに体重が乗り、
ここより前に移動する・・・
“加速”するポイント。 つまり、
ここに上手く体重が乗るシューズは
走りやすいシューズでもあり、
足を壊しにくいシューズだと
思うのです。
ここのポイントとは シューズが一番曲がるように設計された部分。
ですから、 “爪が当たる”と言って
大きなシューズを履いていると
いろんな事が起こるのね。 (∩_∩)
(参考;シューズに爪が当たる(足底筋膜炎と爪の関係) )
そんな訳で ここ↓ と ココ ↓に 圧力がかかっていない事が気になる。
この ↓中央より後ろにできた “加速ポイント”を
インソールに手を加えるときは
・大幅に手を加えない。
・左右対称のモノを作る。 そんな事を心がけています。
クッション材を入れるのではなく、1→2→3→4 の動きが誘発する
地味で、手間がかかる割に・・・ 商用販売には向かない作業 (-_-;
さて、結果はいかに?! つづく