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最近観た映画、竜とそばかすの姫。
おすすめの映画よ🎬️
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追記:
一番下に素敵な俳優を追記致しました![宝石赤](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/118.gif)
昨夜は夏至でしたね。
ふさわしい静けさある日本の美しい映像をどうぞ。
『東京物語』(1953年)
『東京物語』(とうきょうものがたり)は、
1953年に公開された日本映画
監督は小津安二郎
主演は笠智衆と原節子。
モノクロ、スタンダード・サイズ、136分。
『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、
『東京物語』(1953年)で原節子が演じたヒロインはすべて「紀子」という名前であり、
この3作品をまとめて「紀子三部作」と呼ぶことがある。昭和28年度文化庁芸術祭参加作品。
上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、
家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品。
戦前の小津作品、
特に『戸田家の兄妹』などにすでに見出されるテーマだが、
本作でより深化させられることになった。
「ロー・ポジション」を多用し、カメラを固定して人物を撮る「小津調」と形容される独自の演出技法で、
家族を丁寧に描いている。
家族という共同体が年を経るとともにバラバラになっていく現実を、
独特の落ち着いた雰囲気でつづっている。
作品は国内外で高く評価されている。Rotten Tomatoesでは42件の批評家レビューがあり、
100%の批評家支持率を保持し、平均点は9.7/10となっている。
2012年に英国映画協会の映画雑誌『Sight&Sound』が発表した
史上最高の映画ベストテン(英語版)の映画監督が選ぶランキングでは第1位に選ばれた。
主なオマージュ作品にヴィム・ヴェンダースの『東京画』、
ジュゼッペ・トルナトーレの『みんな元気』、
侯孝賢の『珈琲時光』、ドーリス・デリエの『HANAMI』、山田洋次『東京家族』がある。
- 監督:小津安二郎
- 脚本:野田高梧・小津安二郎
- 製作:山本武
- 撮影:厚田雄春
- 美術 : 浜田辰雄
- 録音:妹尾芳三郎
- 照明:高下逸男
- 音楽 : 斎藤高順
- 編集 : 浜村義康
- 録音技術 : 金子盈
- 装置 : 高橋利男
- 装飾 : 守谷節太郎
- 衣裳 : 齋藤耐三
- 現像 : 林龍次
- 監督助手:山本浩三
- 撮影助手:川又昂
- 録音助手 : 堀義臣
- 照明助手 : 八鍬武
- 進行 : 清水富二
ストーリー:
尾道に暮らす周吉(笠智衆)と妻のとみ(東山千栄子)は、
小学校教師をしている次女の京子に留守を頼み、東京に。
ふたりは下町で小さな医院を開業している長男の幸一(山村聡)の家に泊めてもらうが、
東京見物に出ようとしたところで急患が入り、結局でかけることはできない。
その後、やはり下町で美容院を営む志げ(杉村春子)の家に移るが、
志げも夫(中村伸郎)も忙しく、両親はどこにも出かかられまま二階で無為に過ごしている。
志げは、戦死した次男の妻の紀子(原節子)に一日両親の面倒を見てくれるよう頼む。
紀子はわざわざ仕事を休んでふたりを東京名所の観光に連れて行き、
夜は彼女の小さなアパートで精一杯のもてなしをする。
幸一と志げは金を出し合って両親を熱海に送り出す。
しかし志げの選んだ旅館は品のない安宿で、
夜遅くまで他の客が騒いでいるため二人は眠ることができない。
翌日、二人は尾道に帰ることに決め、予定を切り上げていったん志げの家に。
ところが志げは、
今夜は同業者の集まりがあるのでもっと熱海でゆっくりしてきてほしかったと迷惑そうな態度。
ふたりは「とうとう宿なしになってしもうた」と言いながら今夜泊まるところを思案、
狭い紀子のアパートにはとみだけが行くことに。
紀子ととみは親しく語り合い、
紀子の優しさにとみは涙を。
一方周吉は尾道で親しくしていた服部(十朱久雄)を訪ねるが、
服部は家に泊めることはできないから外で飲もうと言い、
やはり尾道で親しかった沼田(東野英治郎)にも声をかけて三人で酒を。
結局周吉はしたたかに酔い、深夜になってから沼田とともに志げの家に帰ると、
ふたりとも美容室の椅子で眠り込む。志げは夫に対して父への文句を。
翌日、皆に見送られて帰路の列車に乗ったふたりだったが、
とみが体調を崩し、大阪で途中下車して三男の敬三(大坂志郎)の家に泊めてもらう。
回復したとみと幸一は、子供たちが優しくなかったことを嘆きながらも、
自分たちの人生はいいものだったと語りあう。
ふたりが尾道に帰ってまもなく、
母が危篤だという電報が届き、三人の子供たちと紀子は尾道にかけつけるが、
とみは意識を回復しないまま…。
とみの葬儀が終わった後、三人は紀子を残してさっさと帰って行ってしまい、
京子は憤慨、紀子は義兄姉をかばい、若い京子を静かに諭す。
紀子が東京に帰る日、周吉は紀子の優しさに感謝を表し、
早く再婚して幸せになってくれと伝えて、妻の形見の時計を渡す。紀子は声をあげて泣く。
翌朝、がらんとした部屋で一人、周吉は静かな尾道の海を眺める。
解説:
1953年2月から小津安二郎は野田高梧とともに、
小津が脚本を書くために使用していた茅ヶ崎館で『東京物語』の構想を練りはじめ、
4月8日から脚本執筆を行い、5月28日に脱稿。
物語はレオ・マッケリー監督のアメリカ映画『明日は来らず』(1937年)を下敷きにしており、
アメリカの物語を普遍的なものにして、アジア人と西洋人がともに納得できるものにした。
1953年11月3日に日本国内で封切られ、
同年度のキネマ旬報ベストテンでは第2位にランキング。
配給収入は1億3165万円で、1953年度の邦画配収ランキングで第8位にランクインする成功作となった。
海外での公開は1957年にロンドンで上映されたのが最初で、
翌年に第1回サザーランド杯を受賞、
海外での小津作品の評価が高まるきっかけとなった。
1972年にはニューヨークでも公開、アメリカの批評家からも賞賛を受けた。
評価:
現在に至るまで作品は国内外で高い評価と支持を受けている。特に映画誌などで行われる過去の作品のランキング等では必ず上位にランキングされている。1995年にBBCが発表した「21世紀に残したい映画100本」には、『西鶴一代女』(溝口健二監督、1952年)、『椿三十郎』(黒澤明監督、1962年)、『乱』(黒澤明監督、1985年)、『ソナチネ』(北野武監督、1993年)などと共に選出された。英国映画協会の月刊映画専門誌『Sight & Sound』2002年版の「CRITICS' TOP TEN POLL」では、「年老いた夫婦が成長した子供たちに会うために上京する旅を通して、小津の神秘的かつ細やかな叙述法により家族の繫がりと、その喪失という主題を見る者の心に訴えかける作品」という寸評を出している。本作品はニューヨーク近代美術館に収蔵されている。
ロケ地:一つ一つ訪ねてみたいわ
- 広島県尾道市(ロケ:1953年8月12日〜8月19日)
- 冒頭の風景5カット(2:12-3:05)
- 住吉神社
- 海岸通り(久保2丁目付近、右手が魚信)
- 浄土寺遠景と山陽本線貨物列車
- 浄土寺付近の貨物列車の通過
- 浄土寺の崖
- 京子の出勤シーン(4:15-4:25)
- 西國寺通り路地(演者:香川京子)
- 冒頭の風景5カット(2:12-3:05)
- 東京都足立区
- 東京の冒頭風景5カット(5:49-6:22)
- 千住火力発電所(現存せず)
- 東武伊勢崎線堀切駅
- 堀切駅のホーム
- 平山医院の看板(堀切駅近くの空地か?)
- 荒川土手
- 金子志げの美容院への導入
- 荒川土手(15:39-15:46)
- 空の後、千住火力発電所2度目(20:58-21:10)、発電所は(53:39-53:44)にも登場し計3度映る
- 金子志げの美容院(都電の走る町、場所不明)(21:11-21:18)
- 京成本線荒川橋梁近くの荒川土手(演者:東山千栄子、毛利充宏)(28:24-29:34)
- 美容院上の物干し台、演者:笠)(32:44-32:58)
- 東京の冒頭風景5カット(5:49-6:22)
- 東京都中央区
- はとバス
- 皇居付近から銀座方面の車窓風景と車内(演者:笠智衆、原節子、東山)(35:41-36:50)
- 松屋前面と屋上付近を望む2カット(36:50-36:59)
- 松屋側面の階段〜踊り場(演者:笠、東山、原)(37:00-37:46)
- 松屋から国会議事堂方面の遠景(37:47-37:54)
- 紀子の住む公営住宅(場所不明)(37:54-38:00)
- はとバス
- 静岡県熱海市
- 熱海温泉
- 熱海海岸堤防(45:54-46:01)
- 旅館の窓から見える錦ヶ浦方向の景色(46:01-53:29)
- 熱海の海(47:03-47:10)
- 旅館の窓から見える逆方向の山の景色(50:37-50:44)
- 熱海海岸堤防(堤防は現存せず、演者:笠、東山)(51:03-53:29)
- 旅館の窓から見える錦ヶ浦方向の景色(先の物とは少しアングルが違う)(53:34-53:38)
- 熱海温泉
- 東京都台東区
- 上野恩賜公園
- 寛永寺旧本坊表門(演者:笠、東山)(58:12-59:26)
- 西郷隆盛像付近(西郷像は映らない、演者:笠、東山)(59:27-60:11)
- 笠が旧友役の十朱久雄、東野英治郎と飲むシーン
- 高架橋横の飲み屋(場所不明)(62:16-62:23)
- 紀子の住む公営住宅(別アングル)(78:29-78:35)
- 上野恩賜公園
- 東京都千代田区
- 東京駅
- 八重洲口発車時刻案内板(82:06-82:30)
- 同改札口内風景(82:20-84:23、84:10-84:33)
- 同改札口(演者:笠、東山、原、杉村春子、山村聰)(82:30-84:09)
- 東京駅
- 大阪市中央区
- 大阪城天守閣(84:34-84:42)
- 大阪城遠景(場所不明)(84:42-84:46)
- 大阪鉄道管理局(大阪駅近辺か?)(84:46-84:53)
- 大阪城遠景(上とは別カット、場所不明)(86:07-86:14)
- 大阪城天守閣(84:34-84:42)
- 東京都足立区
- 平山医院
- 荒川土手(88:21-88:28)
- 建設現場鉄骨(場所不明)(93:24-93:33)
- 平山医院
- 広島県尾道市
- 平山周吉家の場面に至る風景(95:47-95:55)
- 山陽本線線路近くの墓と松
- 浄土寺の崖
- 京子が兄弟を駅へ迎えに行くシーン(97:09-97:18)
- 西國寺通り路地(演者:香川)
- 尾道水道(98:24-98:33)
- とみが亡くなった朝の尾道の風景5カット(103:19-103:56)
- 中央桟橋(おのみち海の駅)
- 住吉神社
- 停泊中の漁船(場所不明)
- 海岸通り
- 浄土寺付近の山陽本線線路
- 浄土寺境内(演者:笠、原)(107:55-108:32)
- とみの葬儀の場面
- 福善寺(墓所が108:56-111:42までに断続的に5カット)
- 葬儀後の食事の場面
- 竹村家(111:42-111:51、117:13-117:20の2カット)
- 数日後の朝?
- 浄土寺多宝塔下の平山周吉家(戸田家演者:笠)(117:27-117:39)
- 筒湯小学校(現存せず)(126:30-126:42)
- 同小学校付近から見える汽車の通過と線路脇からの汽車の通過(127:21-127:46)
- 浄土寺付近の山陽本線線路(128:16-128:23)
- 尾道水道(129:21-129:29、129:44-130:05の2カット)
- 平山周吉家の場面に至る風景(95:47-95:55)
エピソード:
- 文芸評論家・川本三郎の説では、小津は映画製作前後に永井荷風の日記『断腸亭日乗』を読んでおり、本作品の舞台設定に荷風の日記の影響が見られるとある。
-
これからも素敵な映画に逢いましょう・・・♡チャオ~
-
~素敵な俳優シリーズ~
東山千栄子さん 深みのある役者さんだと思う、好きな役者さんだわ♡ - 1952年:芸術選奨文部大臣賞 『桜の園』
- 1955年:毎日演劇賞演技賞 『女の平和』『かもめ』
- 1956年:紫綬褒章
- 1965年:勲四等宝冠章
- 1966年:文化功労者
- 1967年:NHK放送文化賞
- 1974年:勲三等宝冠章
- 1976年:芸能功労者表彰
1890年9月30日 - 1980年5月8日
築地小劇場を経て俳優座の結成に参加した新劇出身者。
妹に料理研究家の中江百合、弟にベース奏者の渡辺良がいる。
舞台では翻訳劇の貴婦人役を多く演じ、『桜の園』のラネーフスカヤ夫人役が当たり役となった。
テレビドラマや映画では老婦人役を多く演じ、特に『東京物語』の老母役で知られる。
主な栄典・称号・褒章に紫綬褒章、文化功労者。著書に自伝『新劇女優』など。 -
日本の女優。日本新劇俳優協会初代会長。
本名は河野 せん(旧姓は渡辺・寺尾)。