明日5/2(土)0時に更新しますリボン

アルゼンチン映画よ。どうぞ、お楽しみにベル

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今宵の映画は キュンドキドキ となるわ。

そして

キュンを思い出してくださいドキドキ

 

『ソラニン』『僕等がいた』などを手掛けて恋愛青春映画の名手とも言われる三木孝浩監督と、

『ピンポン』『ハチミツとクローバー』『ノルウェイの森』などの話題作をプロデュースしてきた小川真司が

タッグを組み映画化。

主演の松本潤と上野樹里は初共演。

その他、真緒に恋心を抱く会社の先輩・新藤春樹役で玉山鉄二、

物語のキーパーソンとなる謎の人物・大下役で夏木マリらが

映画オリジナルキャラクターに扮して出演

 

 

監督:

三木孝浩

 

脚本:

菅野友恵
向井康介

 

原作:

越谷オサム

音楽:
安井輝
主題歌:
山下達郎「光と君へのレクイエム」

撮影:
板倉陽子

編集:
伊藤潤一
出演:
松本潤
上野樹里
玉山鉄二
大倉孝二
谷村美月
菅田将暉
北村匠海
葵わかな
小籔千豊
西田尚美
とよた真帆
木内みどり
塩見三省
夏木マリ

 
 

原作は、『陽だまりの彼女』(ひだまりのかのじょ)は、

越谷オサムによる日本の恋愛小説。

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」と謳った書店のパネルが話題を呼び、

普段は恋愛小説を読まない中年男性の目も留まるようになり売上が急上昇

 

2011年6月に刊行された文庫版は啓文堂書店の「2011年 おすすめ文庫大賞」の1位、

2013年9月には累計発行部数100万部を突破。

2013年10月12日、今作を原作とした映画が公開。

映画公開後さらに売り上げが伸び、

10月28日付のオリコン“本”ランキング文庫部門では週間4.6万部を売り上げ、

発売から2年4か月で初首位を獲得。

 

 

ストーリー:

広告会社に勤めて2年目の奥田浩介(松本潤)は、

先輩の田中進(大倉孝二)と訪れた営業先で、

中学時代同じクラスだった渡来真緒(上野樹里)との再会を果たす。

真緒が気になる浩介だったが、

上司の新藤春樹(玉山鉄二)との雰囲気に積極的に近づくことができない。

真緒の会社へ提案していたセットボードのデザインが

上司の杉原部長(小籔千豊)に「淫靡だ」と却下されそうになり、

浩介があちこちの企業看板を例に説得しようと写真を撮って回っていた時、

偶然真緒と出会い、

一緒に看板を探したことで2人の仲は急接近。

 

無事に審査が通った報告をしに来た浩介に対して真緒がキスし、

2人は付き合い始める。

 

それがおもしろくない新藤は、

2人が江の島デートをすると聞いて尾行。

浩介は水族館へ行った後、猫がたくさん寄りつく猫屋敷に真緒を連れて行く。

浩介は小学生の時にここの猫を助けたことがあり、

手の甲にはその時の傷が今も残っていた。

 

隠れて2人を見ていた新藤は、浩介が飲み物を買いに行った間に、

真緒が猫屋敷から出てきた老女・大下(夏木マリ)と何か言葉を交わしているのを目撃。

 

真緒の父親から、

彼女が13歳までの記憶がまったく無い

全生活史健忘であることを聞かされる。

最初はショックを受けたものの、

浩介は今の真緒が大切だと再認識し、

2人は結婚。新居で新生活を始める。

 

幸せな日々を送っていた2人。

髪の毛が大量に抜けたり、

指輪のサイズがぶかぶかになるほど痩せ始めたり・・・

真緒に体調の変化が。

 

心配する浩介は病院に連れていくが、異常は見つからない。

しかし新藤は、仕事場で倒れた真緒を、

実家だと言っていた藤沢ではなく江の島に送ったことや、

大下と再び会い、

「もうじきその存在もその記憶もなくなる」

「12年だからな…もう限界だ」などと言われているのを

目撃したことから問い詰めるが、

真緒は黙っていてほしいの一点張りで何も話さない。

 

彼女の身体を心配した新藤は浩介にコンタクトをとり、

真緒が新藤の車の中に落としていった“おくだこうすけ”と書かれた手作りのお守りを返す。

驚いた浩介が家に帰り、真緒に真相を聞こうとしたその時、隣の平岩家から悲鳴が聞こえる。

見るとベランダから息子のしゅうくんが落ちそうになっており、

浩介も必死に手を伸ばすが届かない。

そんな中、しゅうくんを助けたのは下の階から空中に飛び出して受け止めた真緒だった。

しかし無傷で地上に着地したことで、

真緒は浩介から信じられないという目つきで見られてしまい、

ショックを受ける。

 

翌朝、

浩介は真緒の鼻歌で目を覚ますが、

朝食を用意し、

朝刊を取りに行った真緒はそのまま姿を消す。

浩介は真緒の両親に電話をかけたり会社へ行ったりして新藤にも会うが、

誰も真緒のことを覚えていない。

そこであのお守りが昔助けた猫にあげたものだったことを思い出した浩介は、

猫屋敷へ行き、大下に会い、浩介に助けられた猫が人間になりたがった話を聞く。

助けたその場所へと浩介が向かうと、真緒がいた。

自転車の2人乗りをしたり思い出の中学校へ行ったりと残された時間を過ごした2人は最後に、

中学時代と同じくジャングルジムの前でキス。

 

朝、目を覚ました浩介は弟の翔太(菅田将暉)と暮らしており、

真緒と出会う以前の生活&記憶に戻っていた。

職場の飲み会に参加し、

店で流れている「素敵じゃないか」を聞いて自然に涙が溢れてくるが、

浩介はその理由がわからない。

ある日、公園を歩いていた浩介の元に、猫が寄ってくる。

撫でてやると、「猫…お好きなんですか?」と飼い主の真緒が声をかけてくる。

 

撮影

原作を映像化するにあたり“陽だまり”という光りに溢れているイメージをどう表現するか考えた際、

秋冬の光に溢れている湘南のイメージが監督の中に沸き起こったため、

浩介と真緒の出身地を藤沢市とするなどして原作とは舞台設定が変えられたそうよ。

 

恋愛映画でありながら、

この映画には「好き」や「愛している」などのセリフが出てこない。

また、”記憶”が大きなテーマの1つとしてあるが、

監督は「素直になれなかった中学時代のささくれ感と、その想いを引っ張り続けている浩介が描きたかった」

「そういう想いは男子独特だと思うのでより男性に観てほしい」とインタビューで話している。

脚本は『時をかける少女』の菅野友恵と『マイ・バック・ページ』の向井康介により、

浩介の視点で描かれた原作を真緒や様々な人々の声や視点が混ざり合うドラマに脚色されているが、

物語のラストについても真緒がどんな想いで浩介を見ていたのかという真緒側の視点と想いが追加され、

原作には無かった「その先」まで描かれた。

これについてはプロデューサーの小川も

「原作よりもより感動的なラストにしたかった」

「実写の映画にするならば、ファンタジーの要素がありながらもそこには人生の真実味が付加されているべき」

と話している。

音楽

テーマソングは原作でも劇中でも真緒が口ずさむザ・ビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」。

監督は音楽と映像の融合へのこだわりが強く、2人がこの曲に合わせて幸せそうに過ごすビジュアルが頭に思い浮かんだため、

この曲が出てくる箇所は幸せなシーンの象徴として使用。

プロデューサーも絶対に使いたいと賛同したため、

権利元にもこの曲でなければ成立しないということをしっかり伝え、使用を快諾してもらった。

真緒役の上野樹里は映画の撮影中、毎朝この曲をかけて歌い、日本語の歌詞をよむことを日課としていたという。

映画の公開を記念して、この曲も収録されたコラボレーションミニ・アルバムが8月7日に発売された。

原作者の越谷オサムが

彼らの楽曲の中から「素敵じゃないか」の他にもラブソングの中から「グッド・トゥ・マイ・ベイビー」「ディードリ」「神のみぞ知る」を選曲し、

CDブックレットにはオリジナル英語歌詞の日本語訳や楽曲解説が付けられた。

ジャケットには文庫版と同じ西島大介のイラストが採用されている。

映画が公開された10月、テーマソングである「素敵じゃないか」はデジタル配信でダウンロードが急上昇し、

前月比1400%増の売り上げでiTunesロック・ソング・ランキングでは最高位2位を記録。

コラボレーションミニアルバム『素敵じゃないか』は品切れになるCDショップがあり急遽10,000枚が追加出荷された。

主題歌は山下達郎の「光と君へのレクイエム」で、

この映画のために書き下ろされた。

プロモーションビデオは映画のスピンオフ作品として同じく三木孝浩が監督を務め、

”2人の中学生時代のある夏の日の想い出”というコンセプトのもとに撮り下ろされた。

松本潤と上野樹里がメインで映画シーンも織り交ぜたショートバージョン、

上野樹里をフィーチャーしたWEB専用のショートバージョン、

2人の中学生時代を演じる北村匠海と葵わかなに焦点を当てたフルバージョンの3パターンがある。

また、

今作のオリジナル・サウンドトラックCDが10月30日に緊急発売された。

当初この企画はお蔵入りになりそうだったが、

監督が「女流作曲家mio-sotidoの音楽なくして映画の完成はありえなかった」と語るほど完成度が高く、

試写を重ねるうちに「サントラとして残すべき」と関係者一同口を揃えたため、

念願叶ってリリースが決定。

ボーナストラックではザ・ビーチ・ボーイズによるテーマソング「素敵じゃないか」のカバーも収められている。

リリースに先駆けてiTunes、mora、Amazon MP3などでは10月10日より先行ダウンロード販売も実施され、

iTunesのサウンドトラック・アルバム・ランキングでは1位も獲得。

 

 

映画の評価

映画評論家の清水節は、

「ハイキーな映像と懐かしい音楽の三木孝浩演出は日常から非日常へゆるやかに移行させ、

純度の高い想いを掻き立てるラブロマンスがサプライズを経て儚い幻想譚へと変わる。

普遍的なファンタジーの名篇であり、所詮セカイ系だと高を括ってはいけない。」と、

先入観を捨てて臨む価値がある作品であると評価。

 

同じく映画評論家の森直人も、

今作が「素敵じゃないか」からのインスパイアード・ストーリーになっていることを評価、

「ポップ・ミュージックを介したロマンティシズムはキャメロン・クロウ的。

三木監督はティーンムービーの範疇に属する甘酸っぱい青春映画の専門職人としてこの路線を貫いて欲しい。

と期待を寄せた。

 

ロケ地

上映後、

主なロケ地である江ノ島に多くのファンが訪れるところから、

ロケ地に使われた「龍恋の鐘」の横に湘南藤沢フィルム・コミッションによりシーンで使用された「鍵」の展示が設置。 

 

 

素敵な映画に逢いましょう・・・♡

チャオキスマーク