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『夏の陰』岩井圭也




私の岩井圭也さんブーム
コチラは、デビュー後すぐの本みたい
デビュー作の数学者のお話とはまったく雰囲気が違いました。


⭐︎

殺人犯の息子と被害者の息子、交わらぬ二人が相見える時。罪と赦しの物語

自分が認められることなどあってはならない。殺人犯の息子なのだから――。息を潜め生きてきた岳を導いてくれたのは、中学時代、ボランティアで剣道を指導してくれた柴田だった。やり場のない気持ちを剣道にぶつけてきた岳は、父が殺した警察官の息子・和馬と遭遇する。既に剣道で名を馳せる和馬との接触を絶とうとする岳に、柴田は「最後に岳の試合を見せてほしい」と言い……思わぬラストで涙腺が決壊する罪と赦しの物語

⭐︎


加害者の息子・岳

被害者の息子・和馬、

それぞれの視点で語られる


剣道を通じて、ある日接点が。

あらすじにある通り、ラストにそういうことかとなる。


誰も知らない真実。その真実を知らぬまま

生きていかねばならない


両者の立場はとても辛く、

特に加害者の息子・岳は、事件後、実の母親からそんな扱いなんて、ひっそり息を潜めて日々を生きていく姿に涙した。

そこに心の支えとなる剣道との出会い。


そして、和馬との臨場感ある対戦


岩井さんご自身も剣道されていたみたいですね

私は剣道はしたことがないが、

本書での剣道をやっている環境と同じく

息子がやはり剣友会で幼い時から地元小学校の体育館でやっていたので

稽古の様子とか、その描写は臨場感あって

楽しめたのだが、

剣道知らない人は、なかなか想像し難いかもしれない。

剣道、とっても奥深く面白いです

やったことないけど



土門の鑑定人のシリーズやデビュー作に比べると

やや物足りない感じはしたけど

どうしてあの状況になったのかを知りたくて

夢中で読みました。


さぁ、次に読む岩井作品も決まっています。

しばし先になるかもしれませんが。

岩井作品、読み進めたいです。