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2022-72


『レペゼン母』宇野碧





マイクを握れ、わが子と戦え!


和歌山県の山間の町に住む深見明子。

穏やかに暮らす明子の唯一の心残りは、女手一つで大事に育て上げた一人息子の雄大のこと。

女手一つで大事に育て上げたのに、二度の離婚に借金まみれ、あげく妻を置いて家を飛び出すダメ息子に。

いったい、私の何がいけなかったのか。


そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。

「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」

明子はマイクを握り立ち上がるーー!


読むと母親に会いたくなること間違いなし!

笑えて泣けてグッとくる、親子小説の大本命!


↓コチラよりあらすじ引用させて頂きました



第16回小説現代長編新人賞受賞作が本書

昨年は、珠川こおりの『檸檬先生』!

期待値上がる^ ^


「王様のブランチ」で少し前に紹介されていて

コレは私好みに違いない!

と、思い、積読本山ほどあるのを知りながら

新刊予約をAmazonでしちゃいました



概ね私好みで

後半はどうなるのか知りたくて

就寝時間過ぎながら、最後まで読んでしまいました



64歳の明子は

たしか30半ばのひとり息子、雄大を

女手ひとつで育てるのですが、

とにかくダメ男なのです

(こんなにダメにしなくてもと思うのですが

その辺は物語上、仕方ない?どう?)



明子は

夫が残した梅農園を経営していますが、

梅農家さんの繁忙期の様子はこんななのですね

この年代様々なメンバーも面白くて

良い味を出してくれています


そして、ひょんなことから

沙羅とのラップ練習

沙羅との関係もとっても良い

(この関係は読んでのお楽しみ!?)


全く私は、ラップ対決は、無知。

(ただ、TVなどでかつて観たラップバトルは、

良い印象ナシ)

そのラップの基礎的なところから

楽しむポイントなんかも詳しく書いてあるので

それも新しい発見でした


練習の積み方なんかも興味深い!


そんな私も抱いていた苦手感も

明子がうまくラップにのせて表現するのも良かったです。



さて、

母子の関係って

多かれ少なかれ、こんななぜ?あると思います

私もそう


それぞれの良かれと思って我慢して来たこと

必死にやって来たことなどなどの

結果が


いつの間にか、得たいの知れない息子に


そして、子にしたら


何もわかってくれない、息子を見てくれない母


となり、行き違ってしまい

長い長い険悪な関係になってしまう


母と子

違う生き物とわかっていながら

思うようにならない母の気持ちが

よくわかるし、


子供たちからの言い分もわかる


それぞれがわかるだけに

それを代弁してくれて


しかも、親子ラップバトルという!

なんとも言えないこの状況

向かい合って素直に言い合った姿


うまくい行きすぎ感もあるけど、

良かった^ ^


そして、最後爽やかに伏線回収して終わるの

でした。



そうそう、レペゼンとは、

「英語でrepesent、何かの代表ってことだよ。ヒップホップって、地元主義で、元々MCバトルも地区同時の争いから始まっているから。単に代表っていうより、背負っるってニュアンスかな?どの地域とかグループを背負っているかってのが大事なんだ」《P.90より》



宇野さん、次は、どんな作品を書くのでしょうか。