原田ひ香さんの
『三人屋』
表紙に様々なお料理の絵が
読み終わって、改めて表紙を見ると、
おっ!と、なります
三人屋とは、
三姉妹が、朝、昼、夜と形態の違うお店を
営業しているので、
通称「三人組」と、
常連さんからそう呼ばれている
それぞれの出しているお料理が、
ひ香さんの
美味しそうな表現でつづられ、
妄想が膨らみます
出てくる男の人たちは、
なんなんだ…と嘆きたくなる感じですが
三人姉妹、
それぞれ、性格も異なり、
兄弟、姉妹って
家族での役回りというか、
そんな立ち位置も見えてきます
なんでもお互い知っていそうで
実は
姉妹であっても知らないこと
姉妹だからこそ、
ちょっとした行き違いで
難しくなってしまうことも
そうであって欲しいと思うからか
その辺は、やはり身内ならではなのかな
と、自分のことも照らし合わせて思う
帰るところがある
ということは、それはとても幸せなこと
それは、家、家族というだけでなく
居場所という意味も
三人屋は、
みんなのいつでも帰ってこれる場所
そして、いつもの味を求めてなのだろう
北小路公子さんの解説で
私が読みきれなかった
この作品の味わい深さをさらに知れました