多くのお母さん方を悩ませているものに、ゲームやユーチューブ・ラインがあります。
『2歳の子どもに、一日中ビデオを見せていたお母さんがいました。
子どもが静かなので、仕事に熱中してしまい、いつしか子どもに声をかける回数が減っていきました。
昼寝から目覚めたその子が顔を向けるのは、母親ではなく、いつもついているビデオの画面になりました。
そのうち、お子さんが話をしなくなってしまい、反省したお母さんが改めたところ、ようやく保育園に通う頃に治った』という話を聞いたことがあります。
ゲームなどの問題は、子どもの年齢に応じて対応する必要があります。
今の話のように、自分の意志でビデオを見るまでに至らない幼児には、親が細心の注意を払ってあげるべきです。
静かだからといって、親子のかかわり合いをおろそかにしては何にもなりません。
幼児にとって、最も安心できる音は、母親の声だと思います。テレビやビデオを見せるにしても、そばにいてあげたり、こまめに話しかけてあげることが大切です。
一方で、ある程度子どもが大きい場合は、親が無理やり抑えると逆効果になることもあります。
放任はいけませんが、頭ごなしに叱るだけでは、子どもの心に感情的なしこりが残ってしまうことがあります。
子どもは、「だめだ」と言ったら、とことんやりたくなる時もあります。
逆に、好きなだけやったら、やがて満足して、次々に新しいものへ興味を移していくものなのです。
ですから親は、子どもが大きく道をそれないように、時折、軌道修正してあげるぐらいの気持ちでいてあげればよいのです。