どっぷり7月に入ってしまった。
いよいよ全力疾走の時期が来ますね。
生徒さんも私も。
読書感想文の本、
選び終わりましたか?
今回は、読書感想文を書き慣れていない子には
おススメしない本トップ3をご紹介します。
「おススメしたい本」
じゃなくて、
「おススメしない本」
ね。
おススメしたい本はいろんなサイトにたくさん例が載ってるし、
なんなら私も過去記事にあげてるから
そっちを見てください。
逆に。
生徒さんから
「これで書きたい」
と言われたら、
「おっ…おー…、他にも候補ある?」
と、私がなるべく回避しようとする本をご紹介します。
読書感想文の本としては
おススメしない本 第3位
【長いシリーズものの途中の巻】
ハリーポッターのアズカバンの囚人とかね。
大好きよ!大好きだけど、
登場人物多すぎて、
作文に慣れない子が
要約するのは大変すぎる。
そもそも1巻の出来事が多すぎるので
あらすじだけで原稿用紙がうまってしまって
結局大事なことが書けないっていう
失敗パターンになりがちです。
一方で、『銭天堂』のように、
短いお話がたくさん入っている
オムニバス形式のものはOKです!
1話あたりの登場人物は多くないですし、
廣嶋玲子さんのお話はちょっと
教訓めいたものも多いので、
感想文にはもっていこいです。
「ゾロリ」シリーズとか
あんびるやすこさんのシリーズも、
一巻ごとにお話がまとまっているので
そういうものであれば
長いシリーズものでも使えます
読書感想文の本としては
おススメしない本 第2位
【字が少ない絵本】
これね。
作文が得意な子に与えたら
すんごくいい感想文に大化けする
可能性がある素材なんですよ
過去の上級クラスでも
絵本を使った子たちが学校代表バンバンとっています。
↓こういうのね。
でも。
書くのが苦手な子に使わせると、
そもそもあらすじが書けないの。
絵を見て何が起きているかを
自分の言葉で説明するって、
けっこう難しくて。
であれば、
そこそこ文字数がある本を選んで、
書いてある文字をつなぎあわせて
あらすじをつくる方がずっと楽
主人公の感情の変化まで
しっかり言葉にしてくれている本のほうが
理解がしやすいことも多いんです。
本が苦手!読むのが苦手!
という子ほど、
字が少ない絵本じゃなくて、
字がしっかりある本を
おうちの人に読み聞かせしてもらうほうが
ずっと書きやすいですよ。
読書感想文の本としては
おススメしない本 第1位
【ミステリー小説】
楽しいよね、ミステリー
ハラハラ、ドキドキ
でもね、ミステリーってけっこう
「すでに完成している主人公」が
ズバズバ事件を解決していく
っていうパターン多くない?
「主人公の成長」と「自分の変化」
を書きたいのよ!感想文は。
そこが美味しいとこなの!
に、ミステリーには……ねぇ。
共感するポイントを探すのも難しい。
「犯人の気持ちがわかりました」
っていうのも斬新で面白いけど
読み終わったとき、自分に
どんな教訓が残ったかを考えてみて。
『親や先生は信じちゃいけないと思いました。』
↑
おさつが数年前に「絶望おにごっこ」で書いた感想文です
おもしろい!
おもしろいからそのまま出しちゃったけど、
学校代表は絶対無理なパターンね
「殺られないように体を鍛えようと思います」
「人の恨みを買わないようにしたいです」
「ぼくならばれないトリックを使います」
でてくる感想が
どいつもこいつも……
ってかんじになりません?
おさつ(小6)、
今年は伊坂幸太郎さんの「777」とか
雨穴さんの「変な絵」で書くっていうから
『それは趣味で書いたらいかがでしょうか』
と、やんわりNG出しておきました
本選びに迷ている人の参考になったらいいな
もちろん、これらの本も
書き方によっては
他の人と全然ちがう
おもしろい作品に仕上げることはできます。
何より、感想文に不向きなだけで
作品としては面白いので
どんどん読んでほしい!
だた、作文に慣れない子にはつらいので、
それは上級クラス以上でやりましょう