一口に「国語が苦手」と言っても
原因や対策は本当に個人差が
大きいなと思います。
仕事柄「国語が苦手」という子と
接することも多いのですが、
私が30分の体験レッスンのなかで
「苦手」の原因を考えるために
見ているポイントは主に3点です。
①学年相応の語彙力があるか
②設問に答える技術を説明されて
自分で再現することができるか
③国語が上手になりたいと思っているか
簡単に言うと
①語彙力②理解力③やる気
を見ているわけです。
「お腹が痛い」といって病院に来た患者さんにたいして
どこがどう痛いのか簡単な触診をしているようなイメージです。
でもときどき、
これらがそろっているのに
なかなか正答にたどり着けない子がいます。
たとえば
・本文や設問を音読されれば
かなり答えられるのに、
自分で読むと理解ができない
(文字の映像化が苦手)
・答えに使う箇所はわかっているのに
正確に書き写すことができずに
書抜きをまちがえる
(短期記憶か文字認識が苦手)
・発音させれば合っている答えでも
濁点や拗音が上手に書けず正解にならない
(音声の文字化が苦手)
など。
つまずく場所は
大人が思っているよりたくさんあるんです。
1年生だけではなく、
3~5年生でも
そういう特性で
苦労している子たちがいます。
そういう子たちに
どう接したらいいのかという
ヒントを探していて
こちらの2冊を読みました。
右の「読み書き支援プログラム」は
小学校低学年の子たちの例が、
左の「読み書き支援」は
小学校中学年から中学生の例が
たくさん掲載されていて、
すぐに家で試してみることができるアイディアもいろいろありました。
リーディングルーラーや
スラッシュリーディングなどは
すでに導入していましたが、
録音音声でのサポートや
文字認識ソフトをつかったサポートなども
今後取り入れてみようかなと思いました。
読んでいてすごく感じたのは、
今取り出し学級になっている子もそうでない子も、
それぞれの脳の特性がわかって
より効率のいい学習方法がみつけられたら
きっともっと勉強は楽しくなるだろうな
ということ。
楽しくなれば、
いやがらないので
自然と伸びます。
この2冊、教室蔵書にいれておくので
ご興味のあるかたは手にとってみてください。
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何かと国語に難のあるかぼた(小3)についても
思い当たるところが多々あったのですが、
「すぐやろう!」と一番思ったのは
リコーダーについての記載でした。
指が不器用で穴がちゃんとふさげない問題
リコーダーの穴の周りに
ぐるりと木工ボンドをぬってかわかすと
盛り上がって押さえやすくなるから
ふけるようになるのだそうです
本当なら、不器用男子の救世主
明日かぼたに持って帰ってきてもらって
週末にやってみようと思います。