今日はひさしぶりに
マンツーマン授業で
物語づくりをしました
テストも入試も関係ない、
ただただ楽しみのための国語…
「物語を作るのが好き」という共通の好みがあって
年齢が近かったらお友達になれそうな子と
どうやったらもっと楽しいお話になるかだけを考えながら、
登場人物の背景を想像して語ったり
役になりきってセリフを言い合ってみたり
実際に動いて流れを考えてみたり…
楽しかった~
生徒さんも
「楽しかった。ずっとやっていられる」
と、おうちの方に話してくださったそうです
もともとお話の流れはすてきなアイディアを持っている子だったので、
主人公の気持ちを読者が追いやすいように
感情表現を書き足す練習を中心にすすめましたよ
たとえばこんなかんじ。
(実際の作品内容とは違います)
・・・・・・・・・・・
【添削前のイメージ】
試合には勝てなかった。
だからぼくは猛練習した。
そして一年後、ようやく勝てた。
↓
【添削後のイメージ】
試合には勝てなかった。
かみしめた唇は、うっすらと鉄くさかった。
それからぼくは毎日3時間のトレーニングを欠かさなかった。
雨の日も。風の日も。
そして一年後。ついに勝利を手にしたのだった。
・・・・・・・・・・・・・
読解のときにも言っていますが、
物語文は
①きっかけ
②気持ち
③行動
の3つのパーツの繰り返しで成り立っています。
「勝てなかった」(きっかけ)
↓
「猛練習した」(行動)
だけでは、「気持ち」が足りないので
登場人物の感情を追いづらいのです。
そこで
「勝てなかった」(きっかけ)
↓
「悔しかった」(気持ち)
↓
「猛練習した」(行動)
という流れを確認し、
「悔しい」という気持ちの強弱を考え
それを表す「表情・動作」を考えます。
今回はめちゃくちゃくやしくしたかったので
「唇をかみしめた」の最上級(?)で
唇に血をにじませちゃいました。
また、この文章は主人公目線(一人称)で書いているので、
「唇には血がうっすらとにじんだ」
って書いたらだめなんですよ。
鏡無しでは自分の唇は見えないですからね。
誰が見てるの?って話しになっちゃう。
だから血の味=鉄の味を感じさせました。
ね。
こうやってシステマチックに考えて習って、
物語が自分ですいすい書けるようになると
読解問題も楽ちんに解けそうでしょ
ふだん自分の気持ちを言語化することって少ないと思いますけど、
気持ちを言語化することは心の平安を保つためにも大事ですし、
練習しておいて損はないですよ
自分のことだと恥ずかしい人は、
物語を通してでもいいので
感情表現に挑戦してみてほしいなと思います