こんにちは。
わかば国語・作文教室のわかばです
今日はすこしコワいお話。
その物語は、
読む人によって
登場人物の人数が変わるんです
私が読むと4人家族しか
出てこないはずの物語。
しかし、他の子が読むと、
家族が5人になったり
6人になったりすんです……
キャー
その物語というのは、、
①登場人物が4人以上
②同じ人物の呼び名が複数ある
③会話文が多い
④リード文の情報が多くて複雑
こんな物語文です
例えば、
予習シリーズ演習問題集
4年上の第1回物語・小説の
「あかね色の風」なんかですね。
誰が何をしているのかわからなくなるパターンは
いくつかあるのですが、
今日はそのなかでもよくみる3つを
ご紹介します。
①同格の言い換えに気づかない
例)・・・・・・・・・
うちの息子・かぼたは、
最近ミニ四駆にはまっている。
・・・・・・・・・・
↓
〇私の息子であるかぼたは、
最近ミニ四駆にはまっている。
×私の息子とかぼたは、
最近ミニ四駆にはまっている。
分かります?
こうして人数が増えていくんです
このあと遭難するフラグ…
ホラーです
「里美の父、茂雄は……」
を読んで、父と茂雄が同じ人だ
と理解できないといけません
②呼び名が変わると分からない
例)・・・・・・・・
「お母さん、明日ひま?」
シオリが何かをたくらんでいる目で母を見る。
「サキさんは、明日お仕事じゃないの?」
シオリの祖母、チエがふすまを開けながら口をはさんだ。
・・・・・・・・・・・・・
お母さんの名前は?
サキですね。
ちなみに、①が理解できていると
祖母がチエだということもわかります。
③セリフ前後の主語がとれない
例)・・・・・・・・・
「荒木さん、職員室まできてください。」
急に呼びだされて清子はたじろぎ、
陽介の顔を見た。
「大丈夫。」
不安そうな清子をなだめるように、陽介はゆっくりと口を動かした。
・・・・・・・・・・・・
「大丈夫」
と言ったのはだれですか。
陽介です。
なぜ?
セリフの後に
「口を動かした」=「言った」
と述語があり、
その文の主語が「陽介」だからです。
セリフのあとすぐに出てくる人物名が「清子」なので、
このセリフを清子が言ったと勘違いする子がいます。
主語と述語。
なめちゃいけません。
超大事。
不安な子はしっかり練習してください。
4~5年生で物語文が
とっても苦手な子は、
こういう基本的なことで
つまずいていることもあります。
セリフの上に話者の名前をメモして
本当に読み取れているか
一度チェックしてみるといいと思いますよ