こんにちは。
つくば市のプロ家庭教師、
わかば国語・作文教室のくわだゆきこです

不意討ちでした。
完全に油断していたところに
ガツーン。
娘をひざに乗せて朗読しながら
ちゃんと読めないくらい
泣かされてしまいました

- きつねとぶどう (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)/金の星社
- ¥1,404
- Amazon.co.jp
おさつ、2歳2か月。
表紙の可愛さで選んできた本です。
私も表紙の絵をみて、うかつにも
イソップ童話の「すっぱい葡萄」
のことだと思って借りてきました。
「すっぱい葡萄」は、
きつねはぶどうが欲しくて欲しくて
ジャンプしたくせに、
届かないとわかると
「どうせあのぶどうはすっぱいのさ」
と捨て台詞を残して去っていく
というお話ですね。
が、この絵本は
坪田譲治さんの「きつねとぶどう」
だったのです。
母の身を削った愛と
健気な子の哀愁。
読む楽しみがなくなってしまうので、
あらすじは書きませんが、
テレビの「はじめてのおつかい」で泣けちゃう
涙腺弱子にとって、
この本の音読は拷問です

が、おさつは何度も何度も
よんで~~



と持ってくるんです

簡単な文章と可愛らしい絵ですし、
感動のクライマックスは本当にあっさりと
描かれているので、
おそらくおさつはよく分かっていないのでしょう

おかあさんきつねはどこにいっちゃったの?
ねぇさがして、さがして、どこー?

とは言っているので、
なんとなく悲しいなぁというのは
うっすら分かっているのかな

何も説明されなくても
このお話のクライマックスと
エンディングの意味が分かるのは
小学校3年生くらいからなんじゃないかと思います。
(私も小学校3~4年の頃、
「ひさの星」を音読しながら泣いている母を
布団に入ってニヤニヤ見ていた記憶があります。
ひさの優しさよりも母の赤い鼻に目を奪われるお年頃でした。
不謹慎でごめんなさい
)
不謹慎でごめんなさい

「100万回生きたネコ」もそうですが、
こういうシンプルだけど深い本は
年齢や人生経験によって味わいが変わってきますので、
歳を経てまた読み返してほしいものですね。
