うちの子ども達はこの4月で長男が高2、次男は小5になりました。

2人とも、それぞれに悩みがあり(そんなに詳しく話してくれるわけではありませんが)、何となく元気のない日もありますが、良い表情をしている日もあるので、まぁ大丈夫かな・・・と思っているところです。

 

ただ、2人の話を聞いていると、自分が子どもだったころに比べて、人間関係が複雑化していると感じます。

私が子どもだったころは、1クラス40人前後の子どもがいて(多い時は45人くらいのこともありました)、様々な環境で育った様々な価値観の子どもがいましたので、一日中誰とも関わらずに過ごすことの方が難しかったですし、クラスの中で1人くらいは気の合う友達ができたように思います。

イマイチ誰とも気が合わない・・・と感じたこともありましたが、部活だけは好きで学校に行けたという時期もありました。

 

今は、一クラス30人に満たないことも多いと思いますし、次男のクラスは、男の子が11人、女の子が18人だそうで、4月は若干居心地が悪い様子でした。


小学校高学年ともなると、男女入り混じって遊ぶよりも、男子は男子、女子は女子でグループを作って遊ぶことが増えますので、クラスの友達で気が合いそうな子がいない場合は、「つまらない」時間が増えてしまうと思います。

引っ込み思案(内弁慶)な次男も、初めは「誰とも仲良くなれない」「自分からは話しかけられない」としょげていましたが、得意な折り紙で、ポケモンのキャラクター(折り紙20枚以上使うような大作ですあせる)を作っては学校に持って行き、それを介してポケモン好きの友達ができたようで、今では放課後もよく外に遊びにでかけています。

友達作りのために、せっせと折り紙を折る息子を見ていて、我が子ながら「意外と逞しいなぁ」と思いました。


もっと子どもが少ない地域で育てば、それはそれで「皆友達」という結束感が生まれるのかもしれませんが、微妙な人数だと、友達もいない、仲間もいない、ということも普通にあり得ると思うのです。

 

それでも未だに

「友達を沢山つくろう」

なんていうスローガンを掲げている小中学校は少なくありませんので、友達がいないことが悪いことであることのように感じるお子さん、親御さんも少なからずいるだろうと思います。

でも、「友達」がいるからといって、適応的ということとは決してイコールではありません。

 

子どもの数が少ないと、気が合わない子ども同士で協力し合わなければならない場面が増えるでしょうから、小学校のうちは「ガキ大将」的な子どもが主導権を握り、引っ込み思案な子が言いなりになるような構図が容易に出来上がります。

一方で、親もよく口を出すようになりましたので、ガキ大将が「強すぎる」と、他の親が学校に色々と不満を言って、その子を潰そうとする光景もみられます。

中高生になればなったで、ほとんどの子がスマホを持つようになりますので、SNSによるトラブルに苦しんでいる子も多いだろうと思います。

直接言葉を交わす必要なくライングループから抜けて相手との関係を絶ったり、絶たれたり・・・ということも多いでしょう。

もちろん、携帯がなかった時でも、急に誰かを無視したり・・・というイジメはそこそこありましたが、無視をしている子、無視されている子は見ていれば分かりますので、イジメが起きていることが、今よりも分かりやすかったと思うのです。

今では、あまり人目に触れることなく、人との関係をバッサリと無言で絶つことも可能なので、人との関わり方が「非情」になっているように思われますし、いわゆる偏差値が高い子だろうが低い子だろうが、コミュニケーション能力はどんどん低下しているように思います。

「頭がいい」とされる大学を出ていても、まともに挨拶もできなかったり、約束を守れなかったり、嫌なことがあるとすぐに逃避的な行動を取ったり、他人のせいにしたり・・・という若手社員は確実に増えていると感じますし、今後はもっと増えるのでは・・・と思います。

 

こんな世の中ですので、不登校の良し悪しを考える前に、まずはお子さんの言い分をよく聞いてあげてください。

お子さんが学校に行きたがらなくなったら、そのお子さんは、既にある程度の期間、さまざまな辛い状況に置かれ、その状況に耐え、乗り越えようと頑張りつくした結果であることが多いと思います。


また一方で、「不登校」が容認されやすい社会になり、逃避のための「不登校」が増えていることも懸念されます。

子どもが「学校に行きたくない」と言った時に、ただちにその主張を尊重することが、本当に子どものためになるのかどうかを見極める必要もあると思います。


ただ、残念ながら、子どもは親に本音を言えないこと、言わないことも多々あります。

特に、親の心の中に「学校に行ってほしい」という思いがあると、子どもはその気持ちを汲み取って、限界を超えていても学校に行こうと頑張ろうとすることがあります

子どもに学校に行きたくない素振りがみられるものの、学校に行かせた方が良いのか、行かなくていいよ、と言ってあげた方がいいのか悩む場合は、是非カウンセリングで相談してください。

親でも教師でもない第三者には本音を話してくれることが多いです

 

ちなみに、最近30代男性、強迫性障害の方のカウンセリングを開始したのですが、幼少期から相当な生きづらさを抱えており、発達障害による二次的な障害としての強迫性障害である可能性が高そうです。

親子で発達障害がある場合も少なくなく、その場合、親が子どもの発達障害に気づかないまま大人になってしまうこともあります。実際この男性も、小学生の頃からバカにされることが多く、何度か不登校も経験しています。

 

何となく子どもが「いつもの子どもらしくない」と感じた時は、早めに専門家に相談してください。

私も、オンラインカウンセリングをしておりますので、時間帯は限られますが、宜しければお気軽にご相談下さい。

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