あなたの知らないところに
いろいろな人生がある。
こんな風に、誰かの人生を、自分の人生と同様に「
相手を完全に知ることはできなくても、
できる限り想像することは可能です。
差別されたらどんな気持ちだろう
自分がいじめにあったらどうするだろう・・・
また、
「自分はあまり気にしないたちだけど、人一倍傷つきやすい〇
というように、相手の性格を踏まえた上で、
誰もが自分のことだけでいっぱいいっぱいの世の中ですが、
結局のところ、人は一人では生きていくことができません。
自分も相手も大事にできて初めて、
ただ、相手の気持ちに寄り添いすぎてしまうのは、
例えば災害や殺人などで、
「
という人が少なからずいますが、
ふさぎ込むくらいなら、募金のように
とはいえ、「自分が何者なのかかわからない」という人の中には、
悲しいニュース、辛いニュースが飛び込んでくる度に、
「自他の線引きができない」という人は、他者(特に母親か父親)
親が望む子どもであるために、
このような方は、まずは本当の自分を取り戻していく作業が必要で、カウンセリングもその助けになると思います。
また、子どもが親の顔色をうかがうことが多いのに対して、親は子どもに対する想像力に欠けていることが少なくありません。
例えば、30才のNさんは、幼少期からずっと兄と比較されて育ちました。
母親は常にヒステリックで、不機嫌で、
夕食の際、不機嫌な母親を恐れ、黙って食事を摂っていたNさんは
「あんたは何でずっと黙っているの!今日学校であったこととか、
と怒られ、
それでも、それ以降、食事の時は「
と思い、必死で話し続けたそうです。
一方兄はほとんど話さなくても母親から何も言われることがなく、
「お兄ちゃんはあまり話さないけれど、
とベタ褒めだったそうです。
Nさんは、自分はどんなに頑張っても母に認めてもらえない、
その為、親戚からお菓子をもらった時などに、
「食べたら殺す!」
と書いておいたそうです。
それくらいのことを書かないと、
でも、その菓子袋を見た母親はいつも、
「あんたは何でこんな風に人を脅すような書き方をするの!
とNさんを怒鳴り散ら
「殺す」という言葉だけに着目した母親。
「殺す」という言葉を使わざるを得なかったNさんの気持ち
カウンセリングの時、「何で『殺す』
他者の思いを想像するのは難しいことです。
想像しすぎて、本当に病んでしまう人もいます。
でも、想像が足りなさ過ぎても、
相手の気持ちを想像する時は、その前に「自分」
そして、親が子どもの気持ちを想像する場合には、自分の思いは一旦脇において、
自分も大事。
相手も大事。
親は、自分の気持ちよりも子どもの気持ちの理解が大事。
皆の中でそういう考え方が当たり前になればいいのに・・・
と思いつつ日々人と関わっていますが、自分の子どもに対してはついつい自分の気持ちを先に口にしているような気が・・・
日々修行です